「何かを表現したい…」と思っているなら、水彩画を始めてみてはどうだろう。
お気に入りのワンシーンを、ささっとその場で描けるのが水彩画の魅力。写真とは違った、思い出がきっと残せるはずだ。
とはいえ、何事も自分の思ったとおりに表現するには、基礎を身につけるのが大切。そこで、物のとらえ方・見方をのびやかに指導する水彩画教室を訪ねた。

蒲生俊紀先生
(がもう・としのり)
洋画家。81年武蔵野美術大学油絵学科卒業後、大学院へ進み83年〜87年まで同大学で助手を務める。その後、上野の森美術館絵画大賞展やジャパン大賞展など数々の展示会に出展。現在も創作活動を続けながら、大人向けの絵画教室で指導をしている。水彩画の基礎が確実に身につく実践的な指導と、明るく気さくな人柄が人気の先生。


大井康生さん
(おおい・やすお 65歳)
現役時代は大手通信・コンピューター機器メーカーで、国内営業を担当。50代の頃から「リタイアしたら自由に好きなことをやりたい」と、チャレンジしたい趣味を手帳に書き留めていた。定年後は、教室のパンフレットを取り寄せ、水彩画教室のほかにも、カルチャーセンター太極拳の講座を受講。大人の道楽を楽しんでいる。

「子どもの頃から絵を描くのが好きでしたが、社会人になってからは忙しくて、すっかり遠ざかっていました。だから、定時で退社して、お稽古事に出かけていく女性社員がうらやましかったですね」と、大井さん。そこで、フルリタイアした62歳から水彩画教室に通い始めた。
「仕事や旅行で海外に行ったとき、『あぁ、この風景を描いてみたいなぁ』と思うことがよくありました。でも、油絵は道具もたくさんそろえなきゃいけないし、完成するまでに時間もかかる。僕はせっかちなほうなんで、ささっと描けるほうがいいんですよね。だから、水彩画を選びました」 大井さんは最初から、独学は考えなかったという。
「基礎をしっかり身につけるには、その道のプロに教わるのが一番。それに、定年退職後に新たな仲間を見つけるには、同じ趣味を持つ人たちが集まる教室に参加するのが何よりですからね」

「透明水彩絵の具は色鮮やかで、小学生のときに使っていた絵の具とは全然違います」と、大井さん。現在使っているものは、定年退職のときに会社の部下から贈られたものだとか。水彩画は油絵や日本画と違って、手頃な値段で道具がそろえられる。また、屋外で描くときも道具がそんなに多くならず、コンパクトにまとまるので、そのあたりも水彩画の大きな魅力の一つ。

※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Netscape7.0以上、Firefox 1.0以上、Macintosh Safari 1.0以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。