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クラフト系の大人の趣味で、究極と言えるのが帆船模型。
設計図と各パートの図面を読み取り、すべてのパートを一から手作りする面白さは、物作りが好きな人にとっては、たまらない魅力だ。
そこで、1年間かけて19世紀のレース用帆船を作る教室を訪ねた。

安藤雅浩先生
(あんどう・まさひろ)
会社勤めのかたわら、帆船模型作りを始めて30年。退職後は制作ざんまいの日々をおくり、木製帆船模型同好会「ザ・ロープ」の副会長も務める。模型制作のテクニックだけでなく、船の歴史や時代背景、船が走る原理まで教えるなど、ディテールを大切にする指導方法が好評で、仙台からも受講生がやってくるほど。10カ月かけて作品を完成させることを目標にしている。


加藤允さん
(かとう・まこと 61歳)
「気力も体力も十分なうちにたっぷり遊びたい」と家業の材木商を56歳で引退。その後は、スポーツジムでエアロビや水泳に汗を流すほか、地元のソフトボールチームに参加する。「子どものころからあこがれていた帆船模型を作ろう」と独学で始めたが、完成させることができず、3年前から教室に参加。毎日2〜3時間ほど、模型作りをするのが日課。

「子どものころから船や飛行機が大好きで、材木の切れっ端を拾ってきては船を作ったり、出始めたばかりのプラモデルで飛行機を作ったりして遊んでいました。帆船模型は子どもには高価だし、作るのも難しくてとうてい手が出なかったんです」
帆船模型は加藤さんにとってあこがれだった。そこで、56歳でリタイアしたとき、「これはいいチャンス」と独学で制作を開始。だが、1本のまっすぐな板をカーブさせて船体に張るのが難しく、完成することなく挫折してしまった。
「それが悔しくて、ちゃんと作り方を勉強しようと、木製帆船模型同好会『ザ・ロープ』の教室に3年前に参加しました」
加藤さんは「ザ・ロープ」の展示会に何度もでかけて、「この帆船模型教室に参加したら、自分でも作れるようになる」と、確信が持てたから参加したと話す。
「実際教えてもらうと、あんなに試行錯誤してもできなかった船体の張り付けがすぐにできるようになったり、板や棒を加工するのにスチームアイロンを使ったりと、一人で作っていたら気がつかないようなテクニックを教えてもらえました。やっぱり独学は難しかったんだな……と、改めて納得しましたね。」

模型の制作は基本的には自宅。帆船模型のキットを購入し、それぞれのペースで1カ月後に行われる次の回まで制作を進めている。教室では、自宅で制作する間に出てきた疑問や上手にいかない個所などを先生に聞いていく。そのため、教室に持参するのは本体全部持ってくるのもよし、つくり方を習いたいパーツを持ってくるだけでもいい。作業道具も一切合財持ってくる必要はない。とはいえ、できたところまでを先生に見てもらいたいので、制作途中の帆船を収めた大きな箱を抱えて登場する生徒さんがほとんどだ。

帆船模型制作に使う工具の一部。用途に合わせて工具を工夫するのも楽しみの一つ

帆船模型のキットのほとんどは海外製品。加藤さんが現在制作しているのは約20000円だった






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