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大人のお稽古

海を走る雄姿をそのままに作り上げる帆船模型教室 長い時間楽しめる、大人の趣味

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いよいよ教室がスタート!

船の歴史や構造を知ってこそ
リアルな模型を作ることができる

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今回の講義のテーマは、「帆船はどのようにして走るのか?」。帆船の帆走の原理を知ることで、より海に浮かんでいるようなリアルな作品づくりを目指す
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安藤先生が作った模型。既存のパーツでは縮尺が合わない、とパーツからすべて自作で組み立てた

帆船模型のこだわりは、「いかに本物に近づけて、正確な縮尺で作るか」。帆船の構造や原理がわかっていないと、リアルな模型をつくれない。そのため、この教室では、帆船の歴史や構造についての講義がある。

現在、制作しているのは、スクーナー・アメリカ号。19世紀のイギリス帆船レースで活躍した船だ。今も世界最大のヨットレース「アメリカ杯」のルーツと言われる帆船である。

「帆船がどうやって走っているかの原理を知ると、帆の付け方やロープの位置がより正確になります。なぜこういうことが必要かというと、模型だけでなく、周囲の情景までを作り込むジオラマ(情景模型)を作るときに活用できるんですね」

帆船模型のキットの中には、プラモデルのような懇切丁寧な作り方の説明書は入っていない。全体図と設計図、それに各パートの図面だけなので、帆船の構造がわかっていないと、完成までもっていくのはなかなか難しい。だが、そこが面白いところなのだ。

加藤さんコメント

安藤先生は、作り方だけでなく、船の歴史や時代背景、帆船の構造から船が進む原理まで詳しく説明してくれますから、船好き模型好きの僕にはたまらないですね。それに、時代背景や構造がわかれば、よりディテールにこだわった模型が作れるんです。

互いの作品を見ながら、意見交換
同じ仲間だから、話がはずむ

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加藤さんの模型を囲む仲間からは感嘆の声が。同じ船好き模型好きの仲間だからこそ、話はいつまでも尽きない

月に一度の教室は、各自が作った模型を持ち寄り、制作途中ででてきた疑問を質問し、先生からアドバイスをもらって、次の1カ月の制作に生かす……という仕組みだ。

すでに9割方完成している加藤さんは、イカリをつければ完成だという。細部にまでこだわった力作に、自然と教室の仲間が集まってくる。「この帆はどうつけたのか?」「ボラードの処理はどうしたのか?」と、今日も仲間から質問攻め。

「帆船模型は仲間とあれこれ情報交換したり、作り方の工夫を話したりするのも楽しいんです。私も先輩から、いろいろ作り方を教えてもらったおかげで上達できました。一隻作り上げたら、その経験を生かして、次の船はもっといい仕上がりになる。だからこそ、作り上げるということが大事なんですね。一歩一歩進んでいる実感がありますから、達成感や充実感を味わえますよ」と、先生。

帆船を囲んで、ワイワイがやがやと話している様子は、まるでおもちゃを前にした少年のようだ。

加藤さんコメント

教室では、他の人が作った物を見たり、意見交換をしたりするのが楽しいんですね。同じキットを使って同じ船を作っているのに、作り方はそれぞれだから面白い。これがプラモデルとは違って、すべて一から自分の手でつくりあげる帆船模型の魅力ですね。

苦労したのは銅板の張り付けと古びた感じを出すこと
「なかなかのできばえ」と先生からの高評価がうれしい

加藤さんは自宅で毎日2〜3時間は帆船模型づくりをしている。あれこれ自分なりに作り方を工夫するは楽しいのだが、思うように仕上がらないところも出てくる。それをすっきり解決してくれるのが、帆船模型歴30年の先生からのアドバイスなのだ。

「今年の模型作りのメーンは銅板張り。これができるようになると、大きな船を作るときにも応用が利きます」と、先生。

加藤さんも銅板張りでは苦労したので、どんな評価になるか緊張した面持ちだった。

「加藤さんの作品は、一つひとつ丁寧な作りで良くできていますね。スクーナー・アメリカ号のポイントとなる銅板に、もう少し焼きを入れて風合いを出すと、もっと良くなりますよ」と、先生から高評価が得られて、加藤さんの顔がほころんだ。

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先生は生徒一人ひとりをまわって、アドバイスをしていく。加藤さんも銅板を張り終えた船体を見てもらった
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加藤さんが苦心した銅板を張り付けた船体。一枚の銅板をコンロで焼き、使い込まれたかのような風合いをだす。その後、何枚も張り合わせたようにみせるためにくぎを打つ。この細かな作業の積み重ねが、リアルな作品へとつながる

加藤さんコメント

先生の作品はどのパーツも小さく繊細な作り。今の自分が作るのは到底無理です。けれど、いい目標になります。先生の作品を見ていると、「これで完成!」と思っていても、もっと改良したいという欲が出てくるんです。

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