![]()
「最後に食べるのが惜しくなるようなものを作りましょう」という村田先生のかけ声とともに、レッスンがスタート。今回挑戦するのはパイ生地を使ったタルトで、カスタードクリームと季節のフルーツをトッピング。もう1人の生徒、田中さんと一緒に、まずは土台となるパイ生地作りに取りかかる。

「パイ生地がサクサクするのは、熱を加えると、生地に混ぜたバターが溶けてすき間ができるから。おいしさのポイントとなるサクサク感を出すために、材料は切るようにまぜてください。練ると、小麦粉のグルテンが作用して生地に粘りがでてしまいます」と村田先生。
まとまった生地を1時間ほど冷蔵庫で寝かせたら、めん棒で均一に伸ばし生地を型に合わせて切っていく。
「微妙な力加減で、生地の厚さにばらつきがでてしまう。なかなか思うようにいかないですね」と土方さん。
お菓子作りの中でも、生地伸ばしは難しい作業といわれている。だからこそ、一度覚えると生地をどの方向に伸ばしていったらいいのかが手に取るようにわかるようになり、面白くなるのだとか。
土方さんコメント
独学でやっていたら「切るように混ぜる」といわれても、実際の動きを見ないとどうすればいいのかわからないし、どういう状態になるまで混ぜ続けたらいいのかもわからない。けれど、教室に来れば先生に聞けるし自分で体感できるので、しっかりと覚えることができます。それに、「どうして生地が固まるのか、なぜその作業が必要なのか」という理由まで村田先生は教えてくれるので、理解が深まります。

パイ生地を寝かしている間に、カスタードクリーム作りに取りかかる土方さん。早速、混ぜ合わせた材料を火にかけ、クリーム状にしていく。
「食べたときに、のどにまとわりつくようなねっとりとしたカスタードクリームはおいしくありません。どんなに味が濃厚でもキレがありのど越しがいいクリームは後味がスッキリとして甘ったるさを感じさせません」と村田先生。
のど越しのいいカスタードクリームを作るには、液体だった材料が、中火でゆっくりとかき混ぜているうちにのり状に変化したところで、強火で手早くかき混ぜなければいけない。このタイミングの見極めが味を左右するため、思わず肩に力が入る土方さん。「さぁ、土方さん、強火にして手早くかき混ぜて!」と村田先生のアドバイスもあり、見事ツヤツヤとしたなめらかなクリームができあがった。
できあがったクリームは常温で冷まし、香りと風味を付けるために洋酒を加える。今回は、サクランボからできたキルシュとコアントローというオレンジのリキュールの2種を使い、トッピングするフルーツに合わせたさわやかな味に仕上げた。


焼き上がったパイ生地が冷めたところで、いよいよ仕上げに取りかかる。味はもちろん、スイーツは見た目の美しさも大事。マンゴーやブルーベリーなど、フルーツの並べ方で見栄えが変わってくるという。
「赤い物や小さい物を上にすると、おいしそうに見えます。そのためには、すき間なくフルーツを盛りつけるのがコツです」と村田先生。
先生の見本に忠実にフルーツを盛る土方さん。納得の出来栄えに思わずほおが緩む。
「初めて作ったのに、かなりの出来栄え。今から試食が楽しみです」

土方さんコメント
盛りつけの仕上げに使った「ナパージュ」という透明のジャムをつけたら、さらに見栄え良くおいしそうなタルトに。初めてでここまでうまくできるとは思いませんでした。






※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Firefox1.5以上、Macintosh Safari 1.3以上、Firefox1.5以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
土方さんコメント
最後のクリーム状にするとき以外にも、卵黄とグラニュー糖を混ぜるとき、少し温めた牛乳を加えるときなど、手早く対処しなければいけない瞬間がたくさんあり、お菓子作りは時間との勝負だと実感しました。