
1620年秋、102人の乗客を乗せたイギリスの帆船メイ・フラワー号がボストン近くのケープ・コッドに着岸。大西洋4400キロを2カ月かけて横断してきた人々の中核は、理想社会の実現を夢見た清教徒、ピルグリム・ファーザーズたちでした。
冬の寒さと食糧不足で半数近くが命を落とすなか、彼らはネイティブアメリカンたちから農作業を学び、プリマスに植民都市を建設。翌年の秋には豊かな実りを感謝するセレモニーを開催できるほどになりました。これが今も続く感謝祭の始まりです。アメリカ最古の大学・ハーバードをボストンに創設したのも理想に燃えた彼らの功績でした。


こうして産声をあげたアメリカは、最初の入植者がジェームズタウンに降り立ってから今年で400年。建国以来の古都ボストンには、史跡を結ぶ道「フリーダムトレイル」があり、ヨーロッパ風の街並みを楽しみながら入植や独立戦争などアメリカの黎明(れいめい)期をたどることができます。


いっぽう、そののびやかな空気に惹(ひ)かれた人々が世界から集まり、今日も最先端の文化を発信し続けるのが、世界一エキサイティングな街、ニューヨーク。このまちを象徴するのは「世界を照らす自由」を意味するたいまつをかかげた自由の女神です。独立100年を祝ってフランスから贈られた高さ46メートルの女神像は、以前は冠の部分まで上ることができましたが、今入れるのは台座の展望台まで。その原因となったのが、2001年9月11日の衝撃的な同時多発テロ事件でした。現代史の流れを変えた現場、グラウンド・ゼロには黙祷する人々の姿が絶えません。


理想社会を夢見た清教徒の入植、自由を求めた独立戦争、人間の尊厳をかけた南北戦争、そして9.11…。自由と平等をキーワードに400年の歴史をつむいだ年若く巨大な国アメリカ。東海岸には、その歩みを知る数々の史跡が残されています。

ジャルパック
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