
ネリヤカナヤ。海の彼方(かなた)にあるという神々の楽園を、奄美の人々はこう呼びます。青い海と白い砂浜、ガラパゴス諸島にもたとえられる貴重な動植物に満ちた奄美諸島そのものがネリヤカナヤだと讃(たた)える旅人も多くいます。世界に豊饒(ほうじょう)をもたらす神々が、美しき島に暮らす人々に授けたのは健康と長寿でした。


奄美群島は、10万人あたりの100歳以上の人口が全国平均の3倍以上という長寿の地、そして出生率が高い地。なかでも泉重千代さん、本郷かまとさんというギネスブックに認定されたふたりの世界最長寿者を生み出したのが、奄美大島の南に位置する徳之島です。
奄美が長寿の地となった理由はいくつか考えられています。温暖な気候、島唄や闘牛といった心を開放する文化もありますが、重要な要素は滋味あふれる食文化。豚肉や鶏肉、ヤギ肉などから上質なたんぱく質、海草や黒糖からは豊富なミネラル、魚からはカルシウムなど、天然の優れた栄養をいかにおいしく食べるか、人々は工夫を凝らしてきました。


もうひとつの要素は、「よく動き、よく働く」こと。7歳から105歳まで98年間働き続けた重千代翁は、「世界一長い職歴をもつ人」とギネスに認定されていました。奄美のお年寄りは総じて元気で働き者、昼間は働き、夜はおいしいご飯と黒糖焼酎で心ゆくまで笑い語らい、島唄に興じます。
命を輝かせるネリヤカナヤの暮らし、その秘密を訪ねてみませんか。

1976年生。東京都出身。早稲田大学商学部卒業後、(株)海風舎設立に参画。「島へ。」創刊(2001年)と運営に携わる。2006年退社してフリーのライターに。3月には夫の故郷である沖縄へ移住。

奄美を訪れるたびに感じるのは、お年寄りが生き生きしていること。「60歳で定年だからのんびり」ではなく、体が動くうちは働いたほうがいい、という発想です。ただしそれは都会的な「がんばらないといけない」向上心とは別のこと。たとえば、奄美の人は食べるものに手間ひまを惜しみません。自分で海草や魚をとり、さばいて調理する。そんな料理をいい風に吹かれながらいただくのは栄養の吸収にもいいことでしょう。
奄美の元気をもらい、明日からさらに元気に過ごしていただけることを願い、今回の企画は誕生しました。食材の生産現場、島唄の魅力などさまざまな側面をご案内します。奄美はお土産にしたい食材も多く、とくに奄美でしか生産できない「さとうきび酢」は、ミネラル豊富でおすすめです。

長寿食やヤギ汁、長寿鍋とこだわりの食事を楽しみながら奄美大島と徳之島を巡る3日間。黒糖焼酎など食の生産風景、島唄など奄美の文化もたっぷりご堪能ください。
詳しい日程と内容
JAL
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