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フォレストアドベンチャーには、「自分の安全は自分で確保」というルールがある。付き添いの大人がついつい子どもの安全確認を代わりにやってしまいがちだが、これはご法度だという。
神奈川県から遊びにきていた島田充さんは、「ケガをする危険があることを意識し、回避するための術を遊びながら身につけられるのがいいですね」と話す。息子さんと一緒に、今回で6回目の訪問だという常連。「公園の遊具と違って、子どもも大人も一緒に楽しめるし、同じ目線で遊べるのも魅力です」
社員旅行や修学旅行の訪問先としても人気があるそうだ。「60代の中学校の校長先生が体験に来て、楽しんでもらえるか不安でしたが、遊びを通じたリスク管理の学習ができると大絶賛してくれました」(宮下さん)。企業から貸し切りの予約もあるという。
さらに、子ども向けの体験プログラムとして、フォレストアドベンチャー・フジのスタッフなど、両親以外の大人と一緒に回るプログラムを行うことも。「知らない大人とコースをまわると、両親のように甘えられないので、自分のことは自分でやろうとする傾向が強くなります」と宮下さん。

フォレストアドベンチャー・フジには電気や水道がないだけでなく、売店もない。ゴミは各自で持ち帰るのが原則。それでも、口コミで遊びに来たという人が後を絶たないという。
東京から娘さんを連れて遊びにきた枡田実さんは、「ここは、売店がないところがいいですね。お昼は手作りのおにぎりを持ってきています」とお気に入りの様子。インターネットでアスレチック施設を探していたらここを見つけたそうだ。ハーネスを装着する珍しさと、商業化されていない環境が魅力だったという。
フォレストアドベンチャー・フジの運営の目的は「放置された森林を再生する」。施設が建っているあたりは、数年前までカラマツが放置されたままの荒れ地だったそうだ。間伐が行われていないため、太陽の光は木にさえぎられ、地面まで届かない状態だったという。
そこで、森林を傷つけずに設置できるフォレストアドベンチャーをオープンし、収益の一部を森林の再生費用に充てることに。15ヘクタールの森のうち、1ヘクタールを施設の敷地にした。今後徐々に、残り14ヘクタールの間伐作業などを進めていく計画だ。
自立した森林管理を目指すフォレストアドベンチャー。森林を生かした先進事例として、今後も注目されていくだろう。


フォレストアドベンチャーのスタッフになる前は、スノーボードの選手だったという宮下さん。「スノーボードをしていて、年々雪が減っていることに気がついたのです。これがきっかけで、自然環境に関心を持つようになりました」と語る。
選手時代は、試合のない時期になると、短期の仕事をするために都心で働いたり、リゾート地で住み込みで仕事をしたりした。「都会と自然に囲まれた地域での生活を繰り返しているうちに、矛盾を感じたのです。生活が便利になっていくことと引き換えに、自然を失いつつあるのだと」
フォレストアドベンチャー・フジでは、電気も水道がなくても意外とやっていけるという。「かといって、電気なしの生活がどこでもできるか、というと難しいのですけど。できる部分で無駄のない、シンプルな生活を心がけたいと思います」

文・写真:奥田みのり/写真:中野克哉

| 所在地: | 山梨県南都留郡鳴沢村字富士山8545-1 |
|---|---|
| 電話: | 0555-72-0970 |
| 料金: | 子ども(5〜17歳) 2500円 |
| 大人(18歳以上) 3500円 |
※事前に予約をしていないと、入場できない場合があります。
(更新日:2008年08月08日)

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