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この取材でお世話になったご家族です。だんなさんは米国籍の白人で、自然の中での生活を求めてアラスカに移り住んだ猟師です。奥さんはネイティブ。アザラシの皮を使ったパーカーなど、先住民の伝統的な衣類を作っています。家族の娯楽はみんなの会話。一家総出で狩猟の旅に出ることもあります。「大都会での便利な暮らし」とは別の価値を、彼らははっきりと選んで暮らしていました。暮らすために食べ、食べるために殺し、着るために皮をはぎ、なめし、縫う。厳しい大自然の中で、必要以上の負荷をかけず、家族と生きる「ワイルドライフ」はとても豊かな暮らしに感じられました。
日本に戻った私は、車・コンビニ・クーラー・携帯電話・インターネットに囲まれ、手放すことができません。でも、その生活環境が私にとっての「大自然」とするならば、どのような「ワイルドライフ」が可能か、その方法を毎日考えています。

関口 聡(せきぐち・さとる)
朝日新聞写真センター記者。95年入社。初めは出版局で雑誌のための写真を撮っていたが、新聞に異動。現在は報道の世界にドップリ。東京・大阪などで勤務。自分が興味を持っていない物事に興味がある。地球環境など大きなテーマを取材し続けたいが、目の前の現実に日々追いつくだけで必死。サラリーマンとしての悲哀も感じる35歳。座右の銘は「粛々と」。

(更新日:2007年08月08日)



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