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ふたりでエコ日和

空気の澄んだ季節にはじめる 夫婦で冬の星観察

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星に親しむ生活で夫婦の時間も充実

玄関先にあった天体望遠鏡を持ってきて、星への思いを語ってくれた宣昭さん

冬は星の観察に絶好のシーズン。冷たく強い北風がほこりやちりを吹き飛ばすので空気がすっきりと澄み、1年で最も美しい星空を見ることができるという。さらに、いわゆる西高東低の気圧配置の影響で、太平洋側は快晴率も高い。西から流れ込む湿った風は、日本海側で山脈にぶつかり雲をつくる。その結果、日本海側には悪天候を引き起こすが、逆に太平洋側には、水分を失い乾燥した風だけが吹き込むために、晴天の日が多くなるのだ。

神奈川県在住の小澤宣昭(のぶあき)さん・修子(のぶこ)さん夫妻の共通の趣味は、星観察。自宅の庭に天体望遠鏡をセットし、小学生の息子徳崇(のりたか)さんと一緒に星を眺めるのが、四季をとおしての楽しみだが、やはりこの季節は望遠鏡を覗(のぞ)く機会も増えるそうだ。

「天気の良い日にはやはり星の話になりますね。夕暮れ時からうっすら見えていた星の輝きが、夕食を終えるころには、みるみるくっきりとしてきますから」と宣昭さん。「今夜はカシオペア座が一段ときれいだな、とかオリオン座がよく見えそうだな、なんて言いながら、夫婦そろってコートを着込むんです」と修子さんが続ける。

空気のきれいさや透明度が星観察には大切

何万光年も離れた星を、高い倍率の望遠鏡を使って見るのだから、空気が澄んでいないときれいに見ることはできない

いつも玄関先に置いてある天体望遠鏡を庭に出し、チャチャッと組み立てて準備完了。「さすがに外は寒いね」などと言いながらも、1時間くらいはたっぷりと、代わるがわる望遠鏡を覗く。

「季節や気象条件によっても見え方が違いますから、見るたびにまた違った感動があります。まだ一度も見たことのない星も無数にあり、どこまでいっても見飽きるということがありません」と宣昭さんが魅力を話してくれた。心から楽しげなふたりの口ぶりが、うらやましい。

宣昭さん・修子さん夫妻が暮らす家は海にほど近く、山々の景観にも恵まれている。豊かな自然環境のもと、ビル街の明かりやネオンも少ないからこそ、星がよく見えるのかもしれない。

星観察をする時はいやなことも忘れて没頭できる、と話してくれた小澤さん夫妻。説明してくれている間も終始楽しそうだ

「たしかに、人工の照明が星を見えにくくしているということはあると思います。昔に比べると肉眼で見える星の数が減ったという話もよく聞きます」と宣昭さん。「でも、少しくらいネオンがあっても星は見えるものですよ。星観察に重要な、空気の透明度にも原因があるのかもしれませんね」

実際に、大気汚染の問題と星観察にはかかわりがある。気圧配置の影響もあって冬季の空気が澄んでいるのは前述のとおりだが、空気の透明度は、そこに浮遊する微粒子の量によって変わる。工場から排出されるばい煙や自動車の排ガス、走行時に巻き上げる粉じんなどが原因で大気が汚染されることは、一般に知られている。ただ、同じ理由で夜空の星が見えにくくなってきているということに気づいている人は、どれほどいるだろう。

「望遠鏡を覗くたびに現実を忘れ、ただ星を眺めることに没頭できるんです。だから、きれいな空に浮かぶ星たちを、ずっと見続けたいと思いますよ」とふたりは話す。そんなすてきな時間を与えてくれる星のためにも、きれいな空気を保っていくことは重要だろう。

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