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夏の暑い盛りに、毎日あれこれ料理するのは一苦労。節電の面からみても、一度にたくさん作って長く食べられるにこしたことはない。とはいえ、夏場は料理が傷みやすいし、冷めた料理はどことなく味気ないからと、作り置きをあきらめてしまいがち。
でも、もし急に停電してしまったら? 普段から料理を日持ちさせるコツを心得ておくことは、いざというときに備えるためにも重要と言えそうだ。
そこで、食材が傷む原因や対策、おすすめの「日持ちする料理」とそのレシピを、料理研究家の野上優佳子さんに聞いた。
「食品が傷む原因のほとんどは、細菌の繁殖。ですから、いかに細菌を防ぐかということがポイントです。細菌にとっては、湿気と温度がごちそうです。特に、温度が20〜40度のときに一気に繁殖してしまいますから、夏場はくれぐれも注意です。水分が高いと細菌が繁殖しやすくなるため、調理段階からなるべく水分量を減らすことがコツですね」。一般的に、お漬物、ジャムといった塩分や糖分が高い食品が日持ちしやすいのは、浸透圧で水分を排出することで細菌の繁殖を抑える効果があるからなのだとか。
野上さんがまず推薦する日持ち料理は、昆布の佃煮。
| だし昆布 | (だしをとり終わったもの)10センチ片5〜6枚 |
|---|---|
| しょうゆ | 1/2カップ |
| みりん | 1/2カップ |
| 三温糖 | 大さじ3 |


だし取りに使った昆布を活用するだけなので、特別な材料は不要。冷めてもおいしくいただけることは請けあいだし、ご飯の友としてそのまま食べるもよし、おにぎりに入れたり混ぜご飯にしたりするもよし。
コツは、味を濃いめにすること。「塩気や甘みは冷めると薄く感じるので、最初から濃いめに味付けをしておいた方がおいしくいただけます。それに、その方が日持ちしやすくなるんです」
鷹の爪やカレー粉などのスパイス、酢を使うこともコツだそう。これらには、殺菌までの効果はないものの、菌の増殖を抑える「静菌」効果があるのだ。
これをうまく組み合わせた、野上さん推薦の日持ちする料理は「揚げ白身魚と夏野菜のマリネ」。
| メカジキ | 2切れ |
|---|---|
| ナス | 2本 |
| ズッキーニ | 1本 |
| パプリカ(赤・黄) | 各1/2個 |
| 片栗粉 | 適宜 |
| 揚げ油 | 適量 |
| <マリネ液> | |
| ニンニク | 1片 |
| 鷹の爪 | 2本 |
| リンゴ酢 | 100cc |
| 水 | 50cc |
| 塩 | 小さじ1/2 |
| 砂糖 | 小さじ1 |
| レモン | 1/3個分 |
| ローズマリー | 1本 |


「あつあつでいただいても、冷蔵庫で冷やしておいてもおいしいお総菜です。冷蔵庫に入れておけば、4〜5日はもちます。ポイントは、酢とレモンで酸味を強めに効かせること。夏場は食欲が落ちてしまいがちですが、酸味には食欲増進効果があるのでおすすめ。もし揚げ過ぎてぱさぱさになったとしても、マリネ液に漬け込むので、食べたときにはまったく気になりません」
さっぱりした後味のマリネでも、野菜や魚をいったん揚げることによって食べ応えが出る。また揚げ物は、かなり高温になるので食材の中まで熱が通りやすく、水分量が減ることで滅菌効果も高まる。そのうえ、白身魚は身がバラバラになりやすいが、揚げればそれも防げると、いいこと尽くしだ。





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