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心地よい暮らし

自転車スローライフ エコでヘルシーな生活

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車を使わずに、近場まで自転車で。少し遠くても自転車通勤を。エコ・健康ブームの風に乗り、今、ジワジワと"自転車の時代"がきている。NPO法人 環境市民自転車チームちゃり民の藤本芳一氏に、ヨーロッパ・日本の自転車事情を尋ねた。また、自転車通勤を実践し、"自転車ツーキニスト"として知られる疋田智(ひきた・さとし)さんに自転車通勤の実践アドバイスを聞いた。

世界が自転車に注目

ドイツ・ミュンスター市のターミナル駅前の駐輪場「ラートスタチオン」。収容台数は3300台。(写真提供:環境市民 自転車チーム 藤本芳一)
オランダ、アムステルダムのメインストリート 「ダムラック通り」。自転車道と車道、歩道は厳密に段差で区別され、自転車は必ず右側通行を守っている。(写真提供:環境市民 自転車チーム 藤本芳一)

自転車は、二酸化炭素を排出せず、空気を汚さないだけでなく、他のどんな乗り物よりも少ないエネルギーで移動できる。風を切って快適に走る自転車を、電車や自動車同様の交通手段として見直そうという動きが、ヨーロッパで盛んだ。

ヨーロッパでは、早くから自転車に注目し、交通の主役として取り入れている街も多い。環境市民 自転車チームちゃり民の藤本氏は、自転車政策の先進国ドイツとオランダを訪問し、自ら自転車で走り、その現状を見てきた。

ドイツやオランダの市街地には、自動車は一方通行一車線しかなく、その分自転車道や歩道が確保されているところが多い。車道と歩道の間に独立した自転車道があり、自転車専用信号も設置されている。また、ターミナル駅には大型の駐輪用が完備され、街のいたるところに駐輪スタンドが用意されている。

「ドイツやオランダでは、自転車は自動車やバイクと同等、あるいはそれ以上の交通手段であるという認識が浸透しています」と藤本さんは言う。そのため、自転車が一般車両として安全に走ることのできる環境が整備されている。対して日本では、自転車は「歩くよりもちょっと早い移動方法」という認識が一般的で、環境の整備も遅れている。

日本の自転車事情

日本では、自転車は、近所への買い物や、最寄りの駅までの短い距離の移動手段として使われることが多い。そのため、ファミリー(シティー)サイクル、いわゆる「ママチャリ」が主流だ。日本の自転車の約85%は「ママチャリ」で、値段は1万円前後。気軽な足として使われる一方、その手軽さゆえに、放置自転車や走行中の携帯電話、歩道でのスピードの出しすぎなど、マナー違反も多い。

本来、車両は車道を走ることが基本。しかし日本では、自転車が、自動車やバイクと同様「車両」であるという意識が希薄だ。自転車はあくまでも徒歩以上、車両未満という中途半端な移動手段と見られている。自転車が車道に出れば車に遠慮し、歩道でも歩行者優先で遠慮せざるを得ない。

日本の自転車が、車道にも歩道にも居場所がなくなってしまった要因のひとつとして、1978年の道路交通法改正が挙げられる。自転車と自動車の衝突事故が増えた当時、「自転車歩行通行可」の歩道に限り、自転車の通行を許可したのだ。ところがこの暫定的措置が定着。以来、自転車が歩道を走ることが当たり前になってしまった。

とはいえ、近年の環境問題や健康への関心の高まりに後押しされ、日本でも自転車が再注目され始めている。自転車通勤をする人が増え、各地で自転車通勤を奨励する自治体や企業も出てきた。また都心ではバイク便に代わって自転車便が増えてきているほか、NPO法人 環境共生都市推進協会による取り組みで、自転車タクシーが今年の11月まで東京の街を走る。

「みんながもっと自転車に乗って、より走りやすい環境を求める声をあげていけば、環境は変わります。日本の自転車の時代は、これから始まります」と藤本さんは結んだ。

環境市民

環境問題に対して多方面から総合的に取り組むNGO/NPO。

1992年7月に京都市で設立。2002年3月、特定非営利活動法人(NPO法人)格を取得。活動のひとつとして、「自転車チーム ちゃり民」を中心に、京都を自転車先進都市にしようというプロジェクトを推進中。

http://www.kankyoshimin.org

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