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心地よい暮らし

ワンランク上のクールビズ 今年はリネンに挑戦

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今年の夏はリネンの服が注目を集めそうだ。吸湿性・速乾性に優れ、着ごこちも見た目も涼感があり、高温多湿な日本の夏に最適な素材といえる。この夏は、リネンジャケットでワンランク上の着こなしを楽しんではいかがだろう。ビジネスユースから休日まで活躍するリネンジャケットの選び方や着こなしのコツを、スタイリストの高須美代子さんに教えてもらった。

天然繊維ならではの風合いを楽しもう

繊維は、綿、麻、獣毛、絹などの天然繊維と、レーヨン、ナイロン、ポリエステルといった化学繊維に大別される。天然繊維にはそれぞれ独特の風合いがあり、着るほどに体になじんでくるのが持ち味だ。

今年は天然繊維の人気が高く、各メーカーから麻素材のアイテムが例年より数多く登場している。

ひとくちに麻といっても約20種類もあり、衣類に使われるのは主に亜麻(あま)=リネンと苧麻(ちょま)=ラミーだ。どちらも茎の部分から繊維が採れる。リネンはイギリス、ベルギー、フランス、ルーマニア、ロシアなどが産地。ラミーは中国、東南アジアなどで栽培されている。家庭用品の表示で「麻」と表記できるのはこの2種類だけで、とくに多く衣類に用いられるのはリネンだ。

リネンは人類最古の繊維といわれ、紀元前8000年頃にチグリス・ユーフラテス川流域で栽培が始まったとされる。古代エジプトでは、リネンはそのソフトでなめらかな感触や上品な光沢から「月光で織られた生地」と呼ばれ、神聖なものとしてさまざまな神事に用いられていたという。その後中世ヨーロッパに伝わり、各国で栽培されるようになった。

リネンの特徴は、通気性に優れ、同じ植物繊維である綿の約4倍ともいわれる。だから水分の吸収・発散が速い。そのため、汗をかいてもすぐに乾くので、いつでもサラリとした爽(さわ)やかな着ごこちで、まさに夏にぴったりの素材だ。また、しなやかなハリや光沢が上質感を演出してくれるので、ビジネスユースから休日まで着回しがきく。

「長く愛用するほど柔らかく、やさしい肌触りになっていきます」と、高須さんが言うように、変化していく風合いを楽しめるのも魅力だ。

シャツなら家で洗濯OK。気になるシワは水分を与えて伸ばす

軽く脱水したあとは、手で上下左右にパンパンと引っ張ってシワを伸ばしてからハンガーにかける。直射日光は色褪せの原因にもなるので、陰干しがおすすめだ。
腋などの汗染みを防ぐには、脱いだら裏に乾いたタオルを当て、ぬるま湯で固く絞ったタオルで上からそっと押さえるようにして汗を移しとる。ゴシゴシこすると毛羽立つので注意。

リネンは天然素材のなかで最も耐久性に優れ、汚れも落ちやすい。シャツなら洗濯機で洗っても大丈夫だ。ただし、色合いを損なわないように、漂白剤や蛍光剤を含まない洗剤を使用すること。脱水は軽めにして、シワを伸ばし、形を整えてから干す。生乾きの状態か、霧吹きで十分に湿気を与えてからアイロンをかけると、きれいに仕上がる。

ジャケットの場合は、型くずれを防ぐためにも、クリーニング店に出したほうがいいだろう。ジャケットの普段の手入れは、汗染みができやすい腋(わき)などは裏に乾いたタオルを当て、ぬるま湯につけて固く絞ったタオルでそっと押さえるようにして汗を移しとる。その後、ハンガーにかけて直射日光が当たらない風通しのよいところにつるしておく。

リネンの特性として、シワになりやすいことがあるが、あえてそのシワの表情を楽しむのもリネンならではの着こなし。どうしても気になるなら、霧吹きで水分を与えてつるしておく。または、バスルームにつるして蒸気でシワをのぼす方法もある。

リネンに限らずすべての衣類にいえることだが、続けて着ると傷みやすいので、1日着たら2〜3日は休ませるようにしたい。

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