朝日新聞がビートルズ世代に贈る、こだわりエンターテインメントサイト

メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ホーム設定

Special Contents ひと

  • インタビュー
  • フロントランナー
  • トップ
  • 地球発
  • マネー
  • ライフスタイル
  • 極める
  • からだプラス
  • エンタメ

記事を印刷

ライフスタイル

  • バックナンバー

ペットと暮らす

ドッグアドバイザー 高田由香がお届けするペットのQ&A|ペットなんでも相談室 Vol.21|口に入れてはいけないものを取りたい

こんにちは。ドッグアドバイザーの高田由香です。

4月は入学、就職、お引越しなど、環境の変化が多い月ですね。環境の変化にストレスを感じ、体調を崩してしまうペットが多いのもこの時期です。様々な予防接種を受けることが多い時期でもあるので、健康管理には十分に気をつけてあげてください。

保育園にも4月から新しいわんちゃんが入園しました。子犬ちゃんも大人の子も、登園初日は緊張気味の子が多いです。

写真
頼もしい先輩たちが待ってます

そこで活躍してくれるのが、先に入園して保育園に慣れている「先輩わんちゃん」たち。

新入生に優しくあいさつの仕方をおしえてあげたり、お勉強の時間には「こうやってやるんだよ」とお手本を見せてくれたりもします。

先輩わんちゃんにいろいろ教えてもらえると新入生の子も安心するようで、飼い主さんがいない所でも他のわんちゃんや人間の先生と一緒に楽しく過ごすことができるようになります。

先輩わんちゃんたちの活躍は、我が家の先生犬たちに勝るほどの活躍です。

今回は7カ月のチワワちゃんのご相談です。わんちゃんを飼われている方なら、身近に感じるお話だと思います。

相談

7カ月のチワワ(メス)です。口に入れてはいけない物を無理矢理出そうとすると「ウーッ」と唸(うな)り噛(か)まれました。

それからもそのような事があると逃げ回ったりします。私たちの方が下に見られているのでしょうか。どうしたら唸らず口を開けて物を出してくれるようになるのかを教えてください。

対症療法〜危険回避の工夫を〜

チワワちゃんが「口に入れてはいけない物」を放してくれないわけですから、今の状況はとても危険です。

今は「ウーッ」と唸ったり、逃げ回ったりして「ママに渡したくない!」と意思表示をしていますが、「渡したくない!」がエスカレートすると「ママに取られるくらいなら、飲み込んじゃえ!」と飲み込んで大変なことになってしまう可能性もあります。

取り急ぎ、チワワちゃんが好きなおやつやごはん、おもちゃなどと「交換」するイメージで、口に入れてはいけない物を取り上げてください。

また、ふたをして隠したり、高い所に上げてしまったり、チワワちゃんが行ってほしくない場所にはゲートやフェンス等でガードをするなど、口に入れてはいけない物が届いたり目に入らないようにしたりする環境作りも必須になります。

原因療法〜「ちょうだい」と意思疎通〜

先程申し上げたとおり、現状ではチワワちゃんは、「ママに大好きな物を取られちゃう!だったら唸って『渡さない』って伝えよう。それでもダメなら、逃げ回って捕まらないようにしよう」と思っているようです。

まず、「飼い主さんは大好きな物を取り上げる存在ではない」ということを理解してもらいましょう。

写真
交換するともっと好きなものが

7カ月と言えば、何にでも(特に飼い主さんが隠そうとしたり触らせたりしない物に対して)興味を持つ年頃です。

ましてチワワちゃんはそれが「口に入れてはいけない危険な物」なのか「楽しいおもちゃのひとつ」なのかわかっていないわけですから、飼い主さんに簡単に取り上げられてしまったら、「ママはいつも私の大好きな物を取って行っちゃうわ。今度はママには見つからない場所で遊ぶようにしよう。おいしそうな物は見つかる前に食べちゃうのもいいかもしれない」と、事態はどんどん飼い主さんが望むことと逆方向に進んでしまう可能性が高いのです。

普段、チワワちゃんとの遊びの中で「交換」の練習をしてみましょう。

やり方は、チワワちゃんとロープなどのおもちゃで引っ張りっこをして遊びます。チワワちゃんが楽しくなってきたところで、チワワちゃんがもっと好きなおやつやおもちゃを出し、「交換」で今まで遊んでいたロープを口から放させます。

ロープを口から少しでも放したらロープを飼い主さんのほうに引き寄せてしまい、チワワちゃんが自分で口から放したことに対してたくさんほめ、交換したおもちゃで遊んであげたり、おやつのごほうびを与えたりします。

このように繰り返して練習すれば、チワワちゃんは「『交換』は大好きな物を取り上げられてしまうのではなく、口に入れているものを放せばもっと好きなものをもらえる合図なんだ」と思うようになってくれます。

「交換」ができるようになったら、最初は3回に1回くらいの頻度で「ちょうだい」で口から放す練習をします。

「交換」と「ちょうだい」の違いは、「交換」は口から放した物のかわりにもっと好きな「目に見える」ごほうび(おもちゃやおやつ)がもらえる合図なのに対して、「ちょうだい」は「目に見えない」ごほうび(飼い主さんからたくさんほめられたり、なでてもらえたり、抱っこされたり)がもらえることです。

「ちょうだい」で少しでも口を緩めたら、オーバーなくらいたくさんほめてあげてください。

同時に「噛むことはどんな理由があってもいけないこと」ということも教えてあげてください。

その教え方については、Vol.11の「噛み癖がつく前に」(07年06月26日)Vol.19の「キレやすいんです」(08年02月26日)を参考になさってみてください。

また、ご相談に「私たちのほうが下に見られているのでしょうか」とありました。チワワちゃんは飼い主さんのことを下に見ているつもりはないと思います。

ただ、今のところ、自分の思いを通したい(口に入れたものを放したくない)気持ちが先に立ってしまって、飼い主さんの思い(口に入れた物は危険な物だから出してほしい)をくむことができないのだと思います。

お互い相手のことが大好きなのに、思いが通じ合わないのは残念なことです。普段の生活の中から、お互いの思いを通じさせる工夫をしてみてください。

どのご家庭でも同じなのですが、飼い主さんが決めた「家族のルール」をわんちゃんに一貫して守ってもらうこと、そして飼い主さんは一貫してわんちゃんがルールを守ったら「ありがとう、○○ちゃんはいい子ね」とほめてあげ、ルール違反をしたら「それは間違いだからやめてほしい」と伝えてやめさせるようにしてください。

チワワちゃんはまだ7カ月。人間で言うと、ちょうど中学生くらいです。パパやママに反抗して、どこまで自分の意見が通るか試してみたいお年頃なのです。

チワワちゃんとかかわる時間を大切にして、どんどん家族の絆を深めてお互いの気持ちを通じ合わせられるようにしてくださいね。

編集部より

この3月末に高田由香さんのご自宅で飼われていたコーギーのアニー(メス)が病気のため亡くなりました。このコーナーにも何度か登場してくれましたが、人にも犬にも好かれ、いつもみんなを楽しませてくれる犬でした。7年間という短い人生でしたが、高田さんの家族として楽しく充実した時を過ごしてくれたと思います。アニーちゃんのご冥福をお祈りします。

(更新日:2008年04月22日)

ペットに関する相談はこちら

プロフィール

高田由香(たかだ・ゆか) ドックアドバイザー

高田由香(たかだ・ゆか)

ペット可の集合住宅でのしつけ教室やセミナー、イベントの企画・運営などに携わり、「人間と犬が自然に共生できる社会」を目指して精力的に活動中。

カフェ&わんこの保育園&グッズショップ一体型「Parco del Cane(パルコ・デル・カーネ)」をご主人とオープン。愛する夫と愛する子供達(キースホンド1匹、コーギー2匹、ダルメシアン1匹)との6人(?)家族。趣味はサッカー観戦。イタリアセリエA「ACミラン」の熱烈サポーター!

「Parco del Cane(パルコ・デル・カーネ)」

http://yukablog.tripletta.com/

〒158-0097 東京都世田谷区用賀4-31-18

TEL/FAX:03-3708-3425

営業時間

 カフェ-AM11:00〜PM8:00

 保育園-AM9:00〜PM7:00(早朝・延長保育有り)

店名の由来=ワンちゃんの広場(イタリア語)

画面トップへ

※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Netscape7.0以上、Firefox 1.0以上、Macintosh Safari 1.0以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。