こんにちは、ドッグアドバイザーの高田由香です。
10月に入り、急に涼しくなりました。ペットたちにとって秋は快適な季節ですが、急な気温の変化は体調を崩す原因になることもあります。
つい先日は、我が家の末娘・コーギーのアニー(6歳)がおなかをこわしました。コーギーですが、体重6キロと小さめなアニー。毎年、季節の変わり目にはどこかしら体の調子が悪くなってしまいます。
「いつものこと」と思いつつもやはり心配で、より食べやすいごはんに変えてあげたり、優しい言葉をたくさんかけたりと、ついつい甘くなってしまう私でした。
同居犬たちも心配していたようで、いつもよりもアニーに優しく接したり、飼い主の私や主人からなでられる順番を譲ってあげたり…「犬同士もいたわり合うのだな」と改めて思いました。
家族からの愛情を一身に受け、うれしくなってしまったアニー。すっかり体調は良くなったにもかかわらず、しばらく「私まだおなか痛いの」「ごはん、食べられないの」なんて甘えていました。
今回もペットに関するご相談をたくさんいただきました。どうもありがとうございます。
前回は「トイレのしつけ」に関してお話いたしました。トイレのしつけは「焦らず、気長に、たくさんほめて」がポイントでした。
今回はお散歩中の悩みを取り上げてみたいと思います。お散歩中に引っ張りぐせで悩んでいらっしゃる飼い主さんが多いようです。
2歳のオスのウェスティ(ウェストハイランド・ホワイトテリア)を飼っています。一番困っているのは、ちゃんとお散歩ができないということです。なんとかしなければと思いながら、今日まで来てしまいました。なんとか引っ張らずにお散歩できる方法はないでしょうか
2歳と言えば、一番元気いっぱいな時期ですね。お散歩が楽しくて「ねえねえ、早く、早く」とつい足早になってしまうのでしょう。
わんちゃんにとっても飼い主さんにとっても、引っ張りぐせを楽しく直すことができるトレーニングをお伝え致します。
「アイコンタクト」とは、飼い主さんに名前を呼ばれたり、「見て」と命じられた時に、わんちゃんがしっかりと飼い主さんの目を見ることです。
まずはおうちでアイコンタクトの練習をしてみましょう。わんちゃんの名前を呼んだり、「見て」と命じたときに飼い主さんを少しでも見ることが出来たらごほうびを与えます。ごほうびはおやつだけではありません。わんちゃんが好きなものなら何でも大丈夫です。例えば、飼い主さんに抱っこしてもらうことが大好きなわんちゃんなら、「抱っこ」でもごほうびになります。
アイコンタクトをお散歩で活用してみるとこのようになります。
わんちゃんがお散歩中に飼い主さんよりも前に出てしまった → 飼い主さんが「○○くん、見て」と言う → わんちゃんが飼い主さんの顔を見る(顔をみながら引っ張ることはできません) → ごほうびを与える → わんちゃんが、「あれ、引っ張って先に行くよりも飼い主さんの顔を見ながら歩いたほうがいいことがある」と思うようになります。

「おうちの中ではアイコンタクトができても、外だとなかなかうまくできない」というわんちゃんもたくさんいます。
そんなわんちゃんには、最初は「ごほうびそのもの」を見せながら一緒に歩きます。飼い主さんの横に上手について歩けたらごほうび、を繰り返します。
我が家のアニーは、カラのペットボトルが大好きです。そのことを利用して、ペットボトルを左手で持ちながら歩き、アニーがペットボトルを見ながら私の横を歩けたらごほうびとしてペットボトルで遊ぶ、という方法で引っ張りを克服しました。
最初は5メートル、次は10メートル、という具合に、ごほうびを与える距離を徐々に延ばしていきました。
お散歩が大好き過ぎて、お散歩中はアイコンタクトどころか、ごほうびさえ目に入らない、というわんちゃんの場合は…
わんちゃんが飼い主さんの前に出て歩いたら、すかさず飼い主さんはわんちゃんが進む方向から「逆走」します。
わんちゃんはちゃんと飼い主さんの横を歩かない限り、いつまでたっても前に進むことができません。「あれ、おかしいぞ。お父さん、どうしたの?」と飼い主さんを気にするようになります。わんちゃんが飼い主さんを気にして顔を見たところで、ごほうびを与えたり、たくさんほめたりしてあげてください。
この方法は、お散歩中だけではなく、車が来ない広い場所でロングリード(長さが5メートル前後ある長いリード)を使って練習してみるのもいいですね。わんちゃんは前に進めないイライラを感じず、飼い主さんに遊んでもらっている感覚で引っ張りぐせを直すトレーニングができることになります。
外に出るのが大好き、飼い主さんと一緒に歩けることがとっても幸せ、というわんちゃんは、ついついはしゃいで飼い主さんを引っ張って行きたがってしまいます。
「何度教えてもできないんだから」と怒りたくなってしまう気持ち、よくわかります。
でも、少し考えてみると、「これはやってはいけない」ということも、ついついやってしまいたくなるような経験は、ありますよね。
例えば、遊園地の開園直後「走らないで」と言われているのに目当てのアトラクションに一目散に走り出してしまったり、野球やサッカーの試合を良い席で観たくて人を押しのけて前に進んだり…楽しいことや好きなことに関して「やってはいけない」を守るのはなかなか難しいですよね。
わんちゃんもきっと同じ気持ちのはず。わんちゃんの気持ちや思いに耳を傾けてあげながら、飼い主さんとわんちゃんのオリジナルの「お互い楽しく快適に暮らしていくためのルール作り」をしてみてくださいね。
(更新日:2006年10月13日)

高田由香(たかだ・ゆか) ドックアドバイザー

ペット可の集合住宅でのしつけ教室やセミナー、イベントの企画・運営などに携わり、「人間と犬が自然に共生できる社会」を目指して精力的に活動中。
カフェ&わんこの保育園&グッズショップ一体型「Parco del Cane(パルコ・デル・カーネ)」をご主人とオープン。愛する夫と愛する子供達(キースホンド1匹、コーギー2匹、ダルメシアン1匹)との6人(?)家族。趣味はサッカー観戦。イタリアセリエA「ACミラン」の熱烈サポーター!


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