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ペットと暮らす

ドッグアドバイザー 高田由香がお届けするペットのQ&A|ペットなんでも相談室 Vol.9|お留守番がんばって

こんにちは、ドッグアドバイザーの高田由香です。

4月は人間にとって入学、就職、転勤に伴う引っ越しなど、新しい生活の始まりになる月です。新しい生活に心躍ると同時に、不慣れな生活にストレスを感じたりもします。

新しい生活に慣れようと頑張るのは人間だけではありません。一緒に生活しているペットも変化した生活のリズムに慣れようとしたり、ストレスを感じた飼い主さんを心配したりしているようです。

どうしても飼い主さんが「自分のことで精いっぱい」になりがちな季節ですが、ペットの様子を気に掛けて、思い切り遊んであげたり、一緒にお出かけをしたりお互いの気分転換をしてみてください。

今回はミニチュア・シュナウザー2匹のご相談です。

飼い主さんがお仕事に出かけた時の、お留守番の悩みのようです。

相談

「ミニチュア・シュナウザーのオスとメス、2匹飼っていますが、なかなかお留守番が上手に出来ません。外出するとわかると、玄関で待機して皆が出て行くととたんに吠(ほ)え続けます。吠えているのは時間にして10分程度だと思います。どうしたら、治せるでしょうか?」

一緒にお出かけしたいんです

飼い主さんがお出かけの時に吠えてしまうわんちゃんは多いようですが、理由は様々です。

「お留守番、怖いよー!嫌だよー!」と必死に訴えるわんちゃん、「ボクだってお出かけ大好きなのに、パパやママだけずるいよ! ボクも連れてって!」とお願いしてしまうわんちゃん、飼い主さんが慌(あわただ)しくしているので自分も一緒に準備をしている気持ちになって焦って思わず吠えてしまうわんちゃんなどいろいろです。

今回ご相談のシュナウザーさん2匹の場合、飼い主さんがお出かけしている間中吠えてしまっているわけではなさそうですので、「ボクも連れて行って!」「私も、私も!」とお願いするのが癖になってしまっている気がします。

この癖を直すためにいくつか方法を考えてみましょう。

「不安」を取り除いて「楽しみ」を増やす

わんちゃんたちの自由に行動できる範囲を制限してみるのもひとつの方法です。

ご相談で「飼い主さんが外出するとわかると、玄関で待機する」ということですので、「玄関に行けない状況」を作ります。「お出かけでわくわくする気持ち」を抑えてもらう方法です。

お留守番中にわんちゃんの行動範囲を制限しておくこと(サークルで囲った範囲だけを自由にする、一つの部屋だけで行き来自由にするなど)は、わんちゃんが安心してお留守番できることにつながります。

わんちゃんは、広い行動範囲を与えられれば与えられると全体を「自分の縄張り」と勘違いし、「頑張って守らなくちゃ!」と少しの物音にも吠えてしまったり、窓から見える車や鳥に「こっちに来ないで!」と吠えてみたりする原因になってしまうことが多いです。

普段から限られたスペースの中で過ごす練習をしておくと良いと思います。

お留守番中の楽しみを作るのもひとつの方法です。

中におやつを詰めて、どうやったらおやつを取り出せるか考えて楽しめる知育玩具や、2匹で遊べるおもちゃ(引っ張りっこができるロープなど)をお留守番の時だけ与えてあげるようにすると、「お留守番の時は特別楽しいおもちゃで遊べる」と考えて苦手意識が薄れます。

ご相談のわんちゃんたちは吠えてしまっても10分程度、ということですが、中には飼い主さんのお出かけの間中吠えてしまうわんちゃんもいます。

そのような場合、不安なことが主な原因だと思いますが、何が不安なのかを一度じっくり考えてあげてみて、その原因をなるべく取り除いてあげるようにしてあげてください。

洗濯物が風に揺れるのが怖かったり、外がだんだん暗くなるのが怖かったり、わんちゃんは人間が「まさか」と思うものを怖いと感じることもあります。

そして、短時間の外出(最初はゴミを出しに行く、くらいで十分です)から少しずつ慣れさせて、吠えないでいられたら、たくさんほめてあげてください。

出かけ際の「行ってきます」って…?

僕らも最初は不安だったよ

「出かけ際にどう接したらよいのか」というご質問をよく頂きます。

「行ってきます、と声を掛けるとわんちゃんが不安に思う」という説もありますし、「家族なのだからちゃんとこれから出かけるとわからせてあげた方が良い」という説もあります。

わんちゃんが飼われている環境が違うので、「これが正解」というものはないと思います。

我が家の話をさせていただくと、子犬の頃から飼っているキャンディとアニー(2匹ともコーギー)は、仕事に行くときになると悲しい目で私を見つめるのに耐えられず、何も言わずにそっと家を出ていました。

最初は悲しそうにしていてもすぐに寝てしまうのか、遊んでいるうちに忘れてしまうのか、何も言われなくても「まあ帰ってくるだろう」という感じにすぐに慣れてくれて、広めにスペースを取ったサークルの中でお留守番ができるようになりました。

大人になってから迎え入れたポン(キースホンド)とアシュー(ダルメシアン)は我が家に来るまでお留守番の経験ゼロ。子犬よりも環境に適応するのに時間が掛かる上、私が自分のそばからいなくなることをとても不安に感じているようでした。

それなので、「これから仕事に行ってくるから。そんなに遅くなりません。適当に楽しんでてね。」と声を掛けることと、「お留守番、がんばれ」の気持ちを込めておやつを一片あげるようにしました。

最初は不安そうな2匹でしたが、おやつをもらえることの嬉しさと、「待っていれば帰ってくる」ことを理解すると徐々に慣れてくれたようです。

「うちの子、ちゃんとお留守番できるかしら」と心配するのは当然のことなのですが、その不安がわんちゃんに伝染してしまうこともあります。

飼い主さん、わんちゃんともにお留守番の状態に慣れるために、短時間のお留守番から慣らしてお互い「自信」をつけてください。

お出かけから帰ってきたら、わんちゃんとの時間を作って、お互いに「今日何があったか」報告しあってくださいね。

(更新日:2007年04月10日)

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プロフィール

高田由香(たかだ・ゆか) ドックアドバイザー

高田由香(たかだ・ゆか)

ペット可の集合住宅でのしつけ教室やセミナー、イベントの企画・運営などに携わり、「人間と犬が自然に共生できる社会」を目指して精力的に活動中。

カフェ&わんこの保育園&グッズショップ一体型「Parco del Cane(パルコ・デル・カーネ)」をご主人とオープン。愛する夫と愛する子供達(キースホンド1匹、コーギー2匹、ダルメシアン1匹)との6人(?)家族。趣味はサッカー観戦。イタリアセリエA「ACミラン」の熱烈サポーター!

「Parco del Cane(パルコ・デル・カーネ)」

〒158-0097 東京都世田谷区用賀4-31-18

TEL/FAX:03-3708-3425

営業時間

 カフェ-AM11:00〜PM8:00

 保育園-AM9:00〜PM7:00(早朝・延長保育有り)

店名の由来=ワンちゃんの広場(イタリア語)

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