こんにちは、ドッグアドバイザーの高田由香です。
今年は私が住む東京でも、まとまった雪が数回降りました。我が家の4匹は積もった雪に大喜び!してくれると思ったのですが、予想と期待に反して「ねえ、寒いから早くおうちに入ろうよ」という反応で少々がっかりしてしまいました。
保育園に通ってくれているわんちゃんたちにも、ベランダに積もる雪を見せたり、一緒に雪の降る外に出てみたりしましたが、喜んで雪の中に入って行く子、震えて固まってしまう子など様々でした。
保育園には寒がりのわんちゃんもたくさん通っているので、寒い日には無理してお散歩に行かず、部屋の中でのトレーニングの時間を多めにとります。
最近わんちゃんたちががんばって練習しているのが「トンネル」と「輪くぐり」。スタッフの指示でトンネルを走り抜けたり、輪っかをジャンプしたりと、とても楽しそうです。最初はおそるおそる挑戦していても、回数を重ねて怖さを克服すると相当な自信につながるようです。
さて、今月のご相談はシーズーちゃんの飼い主さんからのご相談です。

我が家の1歳半のシーズー(メス)は、ことあるごとにキレます。特に抱っこをする時や洋服を着せようとする時は必ず歯をむき出してかみついてきます。また、寝ている時に少しでも体に触れてもキレます。
外での散歩中はとても臆病(おくびょう)で他の犬から逃げ回るほどなので、他人に迷惑を掛ける心配はないのですが、飼い主の手は傷だらけです。
どうしたらキレる性格を直すことが出来るか、ご教示いただけると助かります。
シーズーちゃんがキレてしまうことにも、理由があると思います。
考えられる理由を見つけ、シーズーちゃんのためにご家族がしてあげられることを一緒に考えたいと思います。
ご相談のシーズーちゃんですが、体を触ると怒ってしまうようですね。
ケガや病気で体を触られるのが痛くて怒ってしまう、ということも考えられます。安心のために、まず獣医さんに体に異常がないか診てもらうことをおすすめします。
ケガや病気でない場合ですと、シーズーちゃんの「気持ちの問題」ということになりますね。どんな気持ちで怒ってしまうのか、考えてみたいと思います。
ご相談の中に「散歩中はとても臆病で他の犬から逃げ回るほど」とありました。お外ではとてもおとなしい内弁慶さんということがわかります。
お外で緊張してしまったり、家族以外の人やわんちゃんにうまく意思表示できずに不安でイライラしてしまう気持ちを、「家族に対して強く出る」という形で表現したりしているように思います。
シーズーちゃんにとって、安心して信頼できる存在が「家族」であり、大好きだからこそ「何でも言えてしまう存在」になっているのでしょう。
ただ、いくら「パパやママには何でも言える」からといって、怒ったりかんだりすることは、家族の一員としてルール違反です。シーズーちゃんはそれでストレス解消できても、パパやママがケガをして嫌な気持ちになってしまいますよね。
シーズーちゃんを含めた家族全員の皆さんが今よりもより良い関係になって楽しいドッグライフを送れるよう、アドバイスさせていただきます。
まずは、シーズーちゃんが怒り出してかんでしまった時の対症療法です。
人をかんでしまうのは、どんな理由があっても良くないことです。
シーズーちゃんの様子を見て、あまりにも興奮してしまっているようでしたら、その時はどんなに叱(しか)っても何もわからない状態で効果がありません。また、余計に飼い主さんがかまれてしまう可能性もありますので、かんだらすぐにケージなどに入れて、しばらく声をかけず無視をしてみてください。「どうして今自分がケージに入れられてしまったのか、飼い主さんからどうして無視をされてしまっているのか」をシーズーちゃんに落ち着いて考えてもらう方法です。
シーズーちゃんがかんだ後、それほど興奮をしていないようでしたら、シーズーちゃんを仰向けにしておなかを見せさせる「リラックスポジション」をしたり、シーズーちゃんの顔を飼い主さんの正面に固定してじっと目を見ながら低い声(犬がうなようなイメージ)で「いけない!」と伝えたりしてみてください。
対症療法は、あくまでシーズーちゃんが怒ってかんでしまった時に「あ、私、いけないことをしたんだ」と気付いてもらう方法です。
シーズーちゃんの問題を根本から考え、自分で徐々に「いけないこと」をしないように導いてあげるのが、これからお話しする原因療法です。
シーズーちゃんは洋服を着せる時、寝ていて触られた時に怒ってかんでしまう、とのことです。普段と違う飼い主さんの手の動きに敏感に反応してしまうのかもしれません。
飼い主さんの「手」はどんな時でも「良いものだ、安心なものだ」と理解してもらうように、普段から練習してみましょう。
私がよく飼い主さんにおすすめする方法は、「手からごはんをあげる」方法です。
いつもあげるごはんを、ひと口で食べられる量に分けて手に乗せ、「お座り」をさせてから手であげます。それをごはん1回分がなくなるまで繰り返します。
1回ずつ「お座り」をして落ち着き、飼い主さんの「手」からごはんをもらっていることを繰り返すことで、「手は大好きなものがもらえるすてきなもの」だということ、そして「飼い主さんは自分が生きていくために大切なもの(ごはん)をくれる大切な存在なのだ」ということを、再認識してくれるようになると思います。
今でも飼い主さんのことはとても好きだと思うのですが、さらに信頼関係を深めるために、一緒に楽しめるようなトレーニングをしてみるのも、非常に良い方法だと思います。
楽しくトレーニングできるしつけ教室のような場所に一緒に出かけ、飼い主さんと連帯感を深める一方、おうち以外の場所でいろいろな人やわんちゃんに接する機会を作ってみてください。
お外で「良い思い」(しつけ教室でほめられた、よそのわんちゃんとごあいさつできてほめられた、よその飼い主さんにかわいがってもらえた)をたくさんすれば、シーズーちゃんの自信につながり、「お外で緊張することが少なくなり、不安やイライラが減る→家族に八つ当たりしなくなる」というように良い方向に向かっていくと思います。
シーズーちゃんはまだ1歳半。人間でいうとちょうど中学、高校生の思春期で、ちょっとパパやママに強がってみたり、不満をぶつけてみたりしたくなってしまうのだと思います。
「そういう気持ちは理解するけど、ルール違反はルール違反。だって私たちは家族だからね」と今から教えてあげてください。シーズーちゃんと飼い主さんがよりすてきな関係になれること間違いなしです。
(更新日:2008年02月26日)

高田由香(たかだ・ゆか) ドックアドバイザー

ペット可の集合住宅でのしつけ教室やセミナー、イベントの企画・運営などに携わり、「人間と犬が自然に共生できる社会」を目指して精力的に活動中。
カフェ&わんこの保育園&グッズショップ一体型「Parco del Cane(パルコ・デル・カーネ)」をご主人とオープン。愛する夫と愛する子供達(キースホンド1匹、コーギー2匹、ダルメシアン1匹)との6人(?)家族。趣味はサッカー観戦。イタリアセリエA「ACミラン」の熱烈サポーター!


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カフェ-AM11:00〜PM8:00
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店名の由来=ワンちゃんの広場(イタリア語)
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