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こんにちは、ドッグアドバイザーの高田由香です。
前回お知らせさせていただきましたが、我が家の愛犬ウェルシュ・コーギーのアニーが3月の終わりに息を引き取りました。
東京で桜が満開になる日の早朝のことでした。
アニーはとてもかわいい末っ子、そして私の仕事の一番のパートナーでした。アニーと出会えて、本当に幸せでした。
アニーとお別れする時には、たくさんの「ありがとう」と、「これからもお母さんは頑張るからね」を伝えました。
アニーは我が家の4匹兄弟の「陰の司令塔」でした。一番弱い立場にいるフリをして、実は一番他の3匹をうまく動かす賢さ(ずるさ?)を持っていました。
「司令塔」を失った3匹は、しばらく迷走を続けていました。ケージの中に引きこもりがちになる子、私のそばから離れなくなる子、落ち着かないせいか他の2匹にケンカをしかける子…アニーが亡くなったことはとても辛かったですが、3匹の迷走ぶりを目の当たりにするのもとても辛いことでした。
まだ落ち着ききったとはいえない3匹ですが、アニーがいなくなってしまった今、これからは何でも3匹で考えて、乗り越えていかなければなりません。
この状況を3匹でなんとか乗り越えてくれるのを、焦らずに見守ろうと思います。
アニーが亡くなって、たくさんの方から心配と励ましをいただいた私たち。
今まで以上に、相手のことを思いやろう、優しくなろう、と思った高田家一同(愛犬含む)です。これからもよろしくお願いします。
今回は、我が家と同じ、多頭飼いのおうちからのご相談です。

パグの姉妹を飼っています。下の子が上の子に対して常に挑戦的でウーっと唸(うな)っては攻撃します。上の子は迷惑そうなのですがおかまいなし。困っています。
ご相談を拝見して、パグ姉妹の様子が目に浮かびました。マイペースなお姉さん犬と活発な妹犬…多頭飼いのおうちに多いケースですね。
妹犬の「攻撃」がどの程度なのかがまず問題です。
お姉さん犬がケガをするほど攻撃してしまったり、逃げ回るお姉さん犬を追いかけ回して攻撃したりするようでしたら、すぐにやめさせ、場合によっては別々のお部屋で過ごさせることも考えなくてはなりません。
ただ、ご相談を拝見する限り、妹犬の攻撃をお姉さん犬は迷惑そうにしている程度ということですので、2匹の間で解決できるくらいの問題だと思います。上手に「折り合い」をつけていくのは、姉妹以外、誰もできません。
ただ、2匹がうまい具合に折り合いをつけられるよう、飼い主さんに普段の生活でちょっとした「手助け」をしていただきたいと思います。その手助けの方法をお伝えいたします。
いくら「2匹の間で解決してもらう」と言っても、攻撃されてしまうお姉さん犬は良い気分ではないはずです。
お姉さん犬に不快感を与えないよう、また妹犬が攻撃してしまうきっかけを少なくする工夫をしていただきたいと思います。
まず、妹犬が唸って攻撃し始める原因を見つけてあげてください。「ウーっと唸って攻撃する」とのことですので、何かを「これは私のものよ!」と主張したくて威嚇してしまうのかもしれません。お姉さん犬としては妹犬の物を取ったり奪ったりするつもりは全くなくても、自分よりも先にご家族と一緒に暮らしていたお姉さん犬にすべての面で追いつこうと、「お姉ちゃんは何でもライバル!」と頑張ってしまう妹犬・弟犬は多いです。
対症療法としては、次のような方法があります。
食べ物がかかわると本能で闘ってしまう場合があります。飼い主さんの「やめて」が一番通じにくいのが食べ物をかけた争いです。
特に次のような場合には飼い主さんに「争いの仲裁」に入って欲しいと思います。
妹犬は、一度何かのきっかけで攻撃を始めてしまうと、興奮して周りが見えず、お姉さんの合図も認識できない、という状態に陥っていることが考えられるので、飼い主さんが妹犬をリラックスポジション(おなかを出す服従の姿勢)にさせて、「やめてね」と言いながらクールダウンさせてあげたり、一時的にサークルやケージの中に入れて興奮を収めてあげたりしてください。

日常の生活や接し方でも、飼い主さんに2匹の間で折り合いをつけてもらうために手助けしてもらいたいことがあります。
妹犬がお姉さん犬をライバル視する原因に、「やきもち」があるかもしれません。実際そのようなことはなくても、ご家族がお姉さんばかりかわいがっているように見える、自分の方を向いてくれない、など勘違いしてしまっている可能性もあります。
飼い主さんが妹犬、お姉さん犬それぞれと「1対1」の時間を作ってみてください(vol.4「犬同士の関係を改善できる?」参照)。
1匹ずつとの絆(きずな)を深めて、「お姉さん犬も妹犬も両方同じくらい大好き」であることを理解させてあげてください。
また、普段から「どんな時でも飼い主さんに名前を呼ばれたら飼い主さんのところまで来る」練習をしておきましょう。
名前を呼んで飼い主さんを見る→ごほうび(おやつでも良いですし、たくさんほめてあげることでも良いです)を繰り返してみてください。名前を呼ばれたら飼い主さんに必ず注意を向けることで、妹犬の攻撃を事前にやめさせることも出来ます。
そして、2匹を焦って仲良しにさせようとせず、まずは妹犬とご家族の絆を深めるようにしてみてください。
その間、ご家族は常にお姉さん犬に先に声を掛けたり、先におやつをあげたり、「どんなにお姉さんが妹にケンカで負けても、家族みんなはお姉さんが一番上だってわかってるよ」という気持ちで接してあげてください。
ご家族との絆が深まった妹犬は、「家族のみんながお姉ちゃんに優しくしてる。どんなに私が競っても、お姉ちゃんも家族も相手にしてくれないんだ」と、理解してくれるようになると思います。
「犬同士の争いは、基本は犬同士にまかせる。でも家族が嫌がること(今回の場合はお姉さん犬をむやみやたらに攻撃すること)はしないという『家族のルール』は守らせる」 というスタンスで妹犬に接してあげてみてください。
(更新日:2008年05月27日)

高田由香(たかだ・ゆか) ドックアドバイザー
ペット可の集合住宅でのしつけ教室やセミナー、イベントの企画・運営などに携わり、「人間と犬が自然に共生できる社会」を目指して精力的に活動中。
カフェ&わんこの保育園&グッズショップ一体型「Parco del Cane(パルコ・デル・カーネ)」をご主人とオープン。愛する夫と愛する子供達(キースホンド1匹、コーギー2匹、ダルメシアン1匹)との6人(?)家族。趣味はサッカー観戦。イタリアセリエA「ACミラン」の熱烈サポーター!
http://yukablog.tripletta.com/
〒158-0097 東京都世田谷区用賀4-31-18
営業時間
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