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大好きな山々を望む別荘で、登山、手作り薫製、天体観測など男の趣味をとことん満喫。登山仲間が集い、語らう。
岡村孝彦さん(八ケ岳)
広大に横たわる南アルプス連峰の美しい山々。その絶景を目前に収める、最高のロケーションを手に入れた人がいる。岡村孝彦さんだ。
「山登りが好きで、登山のたびに遠くまで通うなら、山に近いところに別荘を持ったほうが効率的かなと思って」と話す。
別荘を持とうと思いたち、まずはインターネットで場所を探し始めた。山が視界に収められる好条件の場所は意外と少なく、候補は思いのほか早く絞り込めたそうだ。「左から鳳凰山(ほうおうさん)、富士山の次に高い北岳、そして甲斐駒ケ岳、ここなら、ほら美しく眺めることができるでしょう」
奥様の知人から推薦された建築事務所に依頼したイメージは「山小屋風の家」。担当した建築家の若原一貴さんは「ご主人様からは『山小屋風』、奥様からは『リゾートホテル風』というリクエストがあり、そのバランスをかなり熟考しました(笑い)」。木の温かみとモダンな要素があいまって、双方のリクエストにうまく応えた、心地よい空間になっている。

一番のこだわりは、もちろん、孝彦さんが登る南アルプス連峰を見渡せる、パノラマの窓だ。広大な窓からはたっぷりと日が差し込む。「大自然を堪能できるロケーションなので、できるだけ景色を取り込みながら過ごせるように、リビング、寝室、そして妻の希望で、浴室まで庭に面して窓を大きくしてもらいました」
時間の流れ、天候……さまざまな状況による景色の変化は、滞在するものを飽きさせない。
完成したのが今年の初春。「だから、ここに訪れた回数はまだ数えるくらいなんです。これから四季の移ろいに接するのが楽しみですね」
吹き抜けのあるダイニングにも大きな窓があり、借景に生かされている。周囲の自然が視界に入りながら、ダイニングとリビングが一体になるような空間のつくりは、ゆったりとしていて、おおらかな時間の流れに包まれるようだ。
中二階には、孝彦さんが属していた蝶類研究会の会報をはじめ、好きな本が並ぶ書斎的スペース。天窓を開けて屋上に出ると、展望台も設置されている。夜ここに立つと、落ちてきそうなほどのたくさんの星に、空が近くなったような感覚にさえなりそうだ。
「天体望遠鏡も買いたいなあ」「いずれ、太陽光発電の屋根を取り付けようかと思っているんです」。
落成時に、建築家の若原さんにこう言われた。「僕は箱をつくるお手伝いをしました。後は、岡村さん色に染めてください」。別荘ライフに、孝彦さんの夢は膨らんでいく。




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