とにかくさまざまなプロジェクトにかかわり続けてきた人なのだ。まちおこしや地域交流、趣味の会……、廣川和徳(かずのり)さんのお話を聞いていると、その活動のあまりの幅広さに圧倒される。
「たいとう歴史都市研究会」では、東京・谷中のまちおこしに多方面から取り組む。古い建築物や地域の文化を再確認しながら、アートイベントやワークショップ、カフェ運営、建物補修の手助けなどを行なっているNPOだ。
「ここは、20年くらい前に東京芸大の研究会からスタートしたグループ。なんだかおもしろそうで、ここ10年ほど加わっています」
現在、理事のひとり。本業である工務店の知識とネットワークを生かし、最近では大正時代に建てられた家の修復も進めているそうだ。
「東京を自転車で走る会」は、飲み友達と3人ではじめた会だ。都内を自転車で気持ち良く走り、その後でうまい酒を飲もうというのが動機。10年たった今では30人近いメンバーも集まり、千代田区の助成でモデルコースの提案まで行なうようになった。
「僕は建築を見て回るコースを作りました。イベントの時は案内も引き受けていますよ」
祖父の代から暮らす大田区の観光協会では、この5、6年、運営委員を務める。今は分科会を作り、区内のみどころをピックアップして自転車や徒歩で回れるコース作りを進めている。
大田区の有志による会では、「エコ・フェスタ・ワンダーランド」と名付けたイベントも毎年開催している。区内の小学校を舞台に企業やNPOを集め、エコロジーをテーマにした展示や出店、ワークショップなどを展開するというものだ。
「かかわって6年くらい。体験イベントでは、仕事で出た端材など持って行って、子供たちに好きなものを作らせたりするの。すごく喜んでくれますよ」

Eボートの活動も、取り組んで10年。Eボートとは、誰でも簡単に漕げる10人乗りの組み立てボート。互いの交流をはかりながら水に親しむための地域おこしツールとして、NPO「地域交流センター」が普及を進めるものだ。廣川さんは、リーダーの一員となってイベントに尽力するほか、毎年、全国大会の「お台場Eボート交流大会」の競技委員長も務める。
10数年前から、まちおこし村おこしのグループ「かがり火」のメンバーにもなった。全国100人以上の支局長のひとり。大田未来に 続くまちづくりの会、略称「大田まち丼」支局長だ。
また、昨年は友人と3人で「民家全国実態調査準備室」というものも作った。今は埼玉県小川町に40軒近く残る古民家を調査しつつ、地域のまちおこしグループとの連携を進める。

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