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シンプルライフ

Vol.25 夫婦ではじめた「絵本作り」 国境を越えて子供たちの笑顔を呼ぶ 後藤徹さん・静子さんを訪ねて

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日々の楽しみが創作のエネルギー

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遊び部屋の一角で。手前は愛犬のごろん

後藤さん夫婦の話を聞いていて気持ちよいのは、きっと「くるりんぱ」のボランティア活動も日々の暮らしも、ともにしんから楽しんでいる雰囲気が伝わってくるからなのだろう。逗子の海辺に近い高台に建つ三角形の家は、玄関を入るとまず、大きなビリヤード台が置かれた部屋が訪問者を驚かせる。

「このビリヤード台に合わせて部屋を設計したんです」と静子さん。

歴史あるビリヤード屋が閉店する時についつい譲り受け、以前の借家住まいでは分解して保管していたそうだ。明治時代に作られた台は、細工も美しく、廃棄を見過ごせないのもわかるが……。

徹さんは「仕事の図面を広げるにもけっこう便利なんですよ。ベッド代わりにして寝た友人もいます」。

横には数台のギターやドラム、ピアノも。徹さんは中学生時代以来のバンド活動を、今も友人たちと続ける。「NJQ(=並木橋ジャズカルテット)」の名で、ライブハウスにも毎月のように出演しているそうだ。愛用するギターの1台は、ジミ・ヘンドリックスモデルの左弾きストラトキャスター。

「やっぱりジミヘン、いいですよね。ジャズじゃないですけどね」

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大きなビリヤード台を据えた「遊びの部屋」

休日は近くの海でウインドサーフィン。仲間たちと楽しむカヌーも歴史は長い。15年ほど続くチーム名は「転覆隊」という。モンゴルやカムチャツカまでも出かける過激なツーリングは、隊長の執筆で数冊の本になっている。

「皆ヘタだからすぐ転覆するんですよ。最近はだんだんうまくなってしまって。ヘタさを維持するのって大変なんです」

別働隊の「滑落隊」では、マウンテンバイクを抱えて山に登り、激しく降りる。隊員たちにとっては、ちょっとしたケガや失敗はネタのひとつ。最近は、ママチャリで四国遍路という過酷な旅も敢行した。

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古い家具はどれも海外で安く手に入れた

「若い時から遊びっぱなし。家の中はこの人のオモチャだらけです」と静子さん。「僕だけが遊んでるみたいじゃない」という徹さんに、「そうでしょ。私のオモチャは全然置いてないもの」と笑う。

一方、2階は広々と心地よいスペースだ。海外で買ってきた古い家具がゆったり配置され、愛犬のごろんものんびりくつろぐ。大きな窓の外は豊かな緑だ。

この、のびのびとした生活の中で、「くるりんぱ」の数々が生まれていく。

「ものの見方や考え方の違う2人で考えることで、発想の化学変化も起きる。1人では限界があります」という徹さん。

夫婦それぞれの遊びの心、人を楽しませる心が、子供たちの驚きを呼ぶアイデアの源泉だ。

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