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心安らぐ木の香を生かした天然アート。ウッドバーニング(焼き絵)の世界は簡単でいて奥深い。木目や色合いを生かして自分だけのアート作品を作ってみよう!
「ウッドバーニング」という言葉をご存じだろうか? 木の板を特殊なペンで焦がしながら模様や絵を描いていくこの絵画手法は「焼き絵」、「焦がし絵」とも呼ばれ、起源は15世紀のヨーロッパまでさかのぼるともいわれている。日本でも古くは熱した火箸(ひばし)や鏝(こて)を使って高級家具の扉などに絵を描く職人がいたとか。
そんな知る人ぞ知るウッドバーニング。近年、日本でも専用の道具が簡単に手に入るようになり、中高年を中心に広く親しまれている。天然の木目や風合いを生かしたキャンバスに、電熱ペンを使って思い思いのアートを描く。絵が苦手という人でも簡単に始められる手軽さが何よりの魅力。木が焦げるかすかな香りに包まれながら、天然アートの世界に浸ってみよう。

1939年福島県生まれ。車部品メーカーの会社員としてアメリカに駐在中、ウッドバーニングの存在を知る。定年退職後に始めたウッドバーニングと以前からの趣味であった木工や写真の技術を組み合わせ、独自のアートを生み出す。自宅を改造した「遊びの工房」で日夜作り続けた作品は、数々の美術展の賞を受賞。現在、埼玉県川越市在住、市内で初心者向けのウッドバーニング講座を開催中。

思いもよらない図柄が生まれる楽しみ
「ウッドバーニングは、木の板や革、竹材などに一本一本焦げ目をつけて絵を描くアートです。濃淡さまざまな焼き色を重ねていくと、セピアカラーの写真のような絵画が仕上がります。人工的に色をつけた世界とは異なる独特の美しさがありますよ」

木工業を営む両親のもとに生まれ育ち、幼い頃から木と触れあってきた高橋さん。仕事で滞在していたアメリカで偶然ウッドバーニング作品を見かけ、ひとめで興味を惹(ひ)かれたという。「たとえば木には硬いところも柔らかいところもあれば、節もあります。こうした天然素材ならではの要素が働いて、ときに自分でも思いもよらない美しい模様が生まれるんです。特にペンを何度も動かして闇を描いていると、木目に影響されて月明かりのような色の淡い部分が出てきます。こうした神秘性がウッドバーニングの最大の魅力ですね」

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