
詩子さん
先生はじめまして、
これからよろしくお願いします。
豊田さん
こちらこそ。これから医療保険のことを勉強するわけですが、詩子さんのご家族は、皆さんお元気ですか?
詩子さん
はい。ただ昨年、父が初めて病気で入院したんです。今思うと、そのとき母は自分の心配を私たちに見せないよう、頑張って明るくふるまっていた気がします。今はもう元気ですが、私が家族の健康のことを少し考えるようになったのは、それからですね。
豊田さん
そうですか。今おっしゃったような病気やけがで入院、手術といったことなると、予期しないお金がかかりますよね。
会社員の方には、連続して3日以上お勤めを休むと、4日目から「傷病手当金」といって日給(標準報酬日額)の6割に相当するお金が支給される制度があります。でも、それだけでは生活費に加えて入院の費用や手術代をまかないきれないでしょうし、自営業の方は収入が途絶えてしまいます。医療保険というのは、そういった病気やけがによる入院や手術に備えて、例えば「1日あたり1万円」と保障内容を決めておき、万一の場合には入院の日数に応じてお金(給付金)が支払われるというものなんです。

豊田さん
詩子さんのお父さんはおいくつぐらいですか?
詩子さん
50歳代半ばです。でも今の50歳代って、皆さんお元気で若々しいですよね。
豊田さん
ホントそうですね。でも実は40、50歳代になると、受療率(人口10万人あたりの累計患者数)が、急速に上がるというデータがあります。つまり、「どらく世代」は、病気にかかるリスクが高まっているということですね。すでに持病のある方もいらっしゃると思いますが、一定の範囲の病気であれば加入できる逆リスク細分型の医療保険や、無選択型の医療保険なども増えています。
さらにこれからは、高齢者の医療費の自己負担が増えるという大きな流れがあります。例えば、医療保険制度の改正で、今年の10月からある程度の収入のある70歳以上の高齢者は、医療費の自己負担が現在の2割から3割に引き上げられます。一般の高齢者についても2008年4月から、70〜74歳で原則1割だった自己負担が2割になります。
詩子さん
10万円の手術をしたとすると、1万円の自己負担が2万円になるんですか?
豊田さん
ええ、それから「療養病床」という、長期療養が必要な70歳以上の高齢者のためのベッドでは、10月から食費や居住費が保険の適用から外されます。
詩子さん
私たちのお父さん世代は、これから病気になるリスクも高まって、老後を迎えても自分で払わなくていけないお金が増えるということですね。ちょっと心配になってきました。
豊田さん
心配というもやもやしたものをしっかりと見据えて、備えるのが医療保険です。これから一緒に考えていきましょう。
詩子さん
ハイ!
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