
詩子さん
今回は、医療保険に登場する用語の解説を交えながら、医療保険の仕組みを紹介していただきます。
豊田さん
医療保険には、お亡くなりになるまで一生涯の保障が続く「終身型」と、80歳までといったように、一定の年齢や期間で満期を迎える「定期型」があります。さらに「終身型」は保険料の支払い方によって、一定期間で払い終える有期払いタイプと、生きている間はずっと支払っていく終身払いタイプに分かれます。一方の「定期型」には、保険期間を満期ごとに一定の年齢まで更新していく更新型と、最初から決められた年齢まで保障が続く全期型の2タイプがあります。入院のリスクは年を重ねれば高まりますから、同様の保障内容なら保険料は「定期型」の方が比較的安く、「終身型」の方が高く設定されています。
詩子さん
難しい質問かもしれませんが、「定期型」と「終身型」どちらがいいのでしょう?
豊田さん
詩子さんのようにお若い方なら、保険料が割安な「定期型」の更新型を選んで当面の保障を充実させておき、将来は見直していくといった方法もよいと思います。しかし、40〜50歳代の方たちは、病気をしてしまうと一部の商品以外は契約しにくくなるので、長生きリスクに備えるためにも、健康なうちに終身型に加入しておきたいですね。医療保障は生命保険の特約で備えているという方は、「終身型」の医療保険への切り替え時だと思います。


詩子さん
いつまでの医療保障が必要かを決めたら、次は保障の内容ですね。
豊田さん
はい。医療保険の保障は入院した場合に支払われる入院給付金と、所定の手術をした場合に支払われる手術給付金が柱です。その他、亡くなられた時に小さいですが死亡保険金が支払われる死亡保障が付いていたり、その他の特約などが付いていたりする商品があります。医療保険で必ず必要な保障は、入院給付金と手術給付金。死亡保障は、生命保険などでカバーされている部分とのバランスを見ながら、必要かそうでないかを判断します。次に医療保険には「1入院給付限度日数」が設けられていて、1回の入院で給付金を受けられる日数が30日、60日、120日、180日などさまざまなタイプがあります。退院して半年以内に再入院した場合は、最初の入院と再入院をあわせて1回にカウントされます。
詩子さん
入院といってもいろいろな病気の場合があると思いますが、何日ぐらいを選んでおけばいいのでしょう。

豊田さん
ひとつの目安ですが、すべての年齢の平均入院日数は37.9日、65歳以上では53.0日というデータがあります(厚生労働省「平成14年患者調査」より)。医療技術の進歩や医療行政を反映して、入院日数は短縮化の流れにありますが、成人病などでの長期入院の方がご心配な方は、ある程度長めの日数を選ばれた方がよいと思います。医療特約では、5日以上入院した場合に5日目から給付金が出るタイプが主流でした。しかし最近の医療保険は1泊2日からというタイプや、日帰り入院、つまりベッドを使う治療をしてその日のうちに帰るといった場合にも給付されるタイプなどが登場しています。たとえ入院しても、給付金がもらえない日数のことを「免責日数」といいますが、ご自分が検討されている保険は何日間入院したら、何日目分から支給されるのかを確認してください。
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