詩子さん
これから医療保険に入りたい、見直したいと思われている方でも、健康状態に問題があると、加入を断られてしまうというケースもあると聞いています。高齢にさしかかると、何かしらの病気を持っている方は珍しくありません。そういった方は医療保険には入れないのでしょうか。
豊田さん
病気をお持ちの方でも加入できる無選択型の医療保険や、限定された告知項目に該当さえしなければ加入できる限定告知型の医療保険・医療特約があります。
無選択型医療保険は、医師による健康診査や健康状態に関する告知が不要で、加入年齢に上限はありますが、無条件に加入できる医療保険です。契約から90日間の「免責期間」があり、けがによる入院には給付金が支払われますが、病気による入院・手術は支払われません。
また、契約前からの持病や、免責期間内に発症した病気で入院・手術をする場合は、2年程度の一定期間は給付金が支払われないなど、条件があります。よく確認しましょう。
詩子さん
無審査で誰もが入れるだけに、給付には条件がついているわけですね。
豊田さん
無選択型の保険期間は、5年、10年といった定期型で、給付対象の入院日数は、「1入院45日、通算120日」などと短いのも特徴。保険会社によっては、死亡保障や無事故ボーナスなどの保障を付けている商品もあります。保険料は通常の医療保険に比べると割高ですので、条件を理解した上で、それでもやはり医療保険が欲しいという方向けの商品でしょう。

豊田さん
一方の限定告知型は、まだ商品数は少ないですが、3つあるいは5つなど限定された告知項目に該当しなければ加入でき、もともとの病気が悪化して入院しても、給付金が支払われます。ただし、責任開始日より前に医師からすすめられた入院や手術を除きます。また、契約日からその日を含めて1年以内に「入院」「手術」「退院後の通院」「死亡」の支払事由に該当した場合、お支払いする給付金・保険金額はそれぞれ50%となります。1年経過後の削減はありません。重い病気では契約は難しいですが、軽い病気や病状が一定の範囲の方向けの医療保険。私は「逆リスク細分型」と呼んでいます。治療中の病気や治療歴がある病気にも給付が認められるというもので、熟年世代の注目を集めています。

詩子さん
限定された告知というのは、どのようなものでしょう。
豊田さん
ある商品の例ですが、「最近3カ月以内に医師から入院または手術を勧められたことがある」「過去2年以内に入院または手術を受けたことがある」などです。まずは自分の健康状態が審査を通るか、試してみてもよいと思います。
詩子さん
なるほど、自分は病気があるからと最初からあきらめずに、まずは自分が入れる医療保険を探してみることですね。ところでどらく世代の方の中には、病気やケガは生命保険の医療保障特約で備えているという方も多いと思います。
豊田さん
生命保険が満期になってから医療保険に乗り換えようと思っても、ご年齢からいって保険料がかなり高額になりますし、健康状態によっては納得のいく商品に加入できないかもしれません。どらく世代の方は終身型の医療保険にそろそろ乗り換え時だと思います。その際は順番としてまず単体の医療保険に新しく加入し、その保障がスタートした後で生命保険の特約の医療保障を外してください。保障のブランクを生まないためです。
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