
次は現状チェックです。ふさわしい備えができているかどうか、今加入している生命保険や医療保険の中身を再確認してみましょう。ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんが、大切なチェックポイントを紹介します。

1ページ目で皆さんに挑戦していだいた「保険シミュレーター」は、妻が専業主婦で夫が会社員の一般的なケースとして、死亡保障は3千万円、医療保障は5千円〜1万円を基準額にしています。私が過去にうかがった様々なご家庭の家計状態やライフプラン、遺族年金の額などから算出した、典型的なご家庭の平均値です。
皆さんに結果としてお見せした必要額は、その平均的な基準額に、個々の事情に応じた必要額を足し引きしたものです。シミュレーターを通じて、必要な保障額やリスク要因がライフスタイルによって随分と違うことを、まず知っていだたければと思います。
では、実際に今あなたが加入している死亡保障や医療保障は、必要額を満たしているでしょうか? ご自分の保険証券をタンスの中から取り出して、チェックしてみてくだい。
どらく読者の方は、生命保険に医療保障を特約としてつけた、セットタイプの保険に入られている方が多いと思います。大事なチェックポイントは3つ。第1に、主契約の死亡(高度障害)時の保険金額と、特約部分の入院給付金日額。つまり、死亡時と入院時それぞれの保障額です。第2に、それがいつまで続く保険かという保険期間の終期。多くの場合、主契約と特約では保険期間が異なります。第3は、主契約と特約部分を切り離した、それぞれの保険料の内容。生命保険とは別に医療保険に入られている方は、そちらも同じように3点をチェックしてください。
1番目の保障額が大事なのは当然ですが、今回は先ほどのシミュレーターの結果と比較して、自分の場合は多いか少ないかをまず把握してください。次の保険期間の終期がなぜ大事かといえば、死亡保障がメインで必要な時期と、医療保障がメインで必要な時期というのは少し違うからです。主契約が一定の年齢で終わってしまえば、年齢的にまさにこれから必要なはずの医療特約も、一緒になくなってしまいます。死亡保障が終身まででも、特約の保険期間は一定期日までという方も多いはず。そういった時、特約を延長したいとか、入院給付金の日額を増やしたいと思っても、自由には変更できません。
そこで重要になってくるのが、主契約と特約を分けた保険料の内容です。毎月引き落とされる保険料の合計はご存じでも、これを知らない方が少なくありません。また、医療保険に入られている方は、生命保険の特約部分とダブりがないかも、合わせてチェックしてみてください。
どらく読者の保険の見直しは、以上の3点を把握した上で、今の生命保険の主契約だけを残し、医療保障は自分に合った医療保険に新たに加入されるというのがオーソドックスな方法になると思います。また、死亡保障の保障額が多いなら減額や解約、少ない場合は掛け捨てタイプの定期保険で不足分を確保するという方法が適当でしょう。
保険の見直しというと保険料を抑えることと思いがちですが、保険料を減らすことを重視しすぎて、必要な保障が不足してしまっては困ります。特にご自分が亡くなった後のことはイメージしにくいのですが、不足金額が大きければ家族にとって大きな問題となります。また、万一のための備えというのは、保険だけでなく、貯蓄との両輪で対応するということも理解しておいてください。特に病気やけがは、起こるか、起こらないか予想できない心配ごとですから、保険の負担で貯蓄ができないのは問題です。
次回からは、死亡保障と医療保障のそれぞれの中身について、より具体的にお話をしていきます。

畠中先生に、いま加入されている生命保険のチェックポイントをより詳しく挙げていただきました。ご自分の保険証券をご覧になりながら、チェックしてみてください。





ファイナンシャルプランナー・畠中雅子さん
新聞・雑誌・インターネットなどに20本を超える連載やレギュラー執筆を持つほか、セミナー講師、講演活動を行うファイナンシャルプランナー。3児の母とし て生活実感あふれるマネーアドバイスに定評がある。著書は「教育貧民」(宝島社)、「なぜか幸せな人のお金のルール」(幻冬舎)ほか。

(更新日:2006年11月27日)
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