「どらく世代」のなかには、仕事ばかりしてきたから趣味らしい趣味はない、という人もいるのではないだろうか。そんな人にとって、新たな趣味を見つけるのは意外と難しいのかもしれない。また、ひとりで何かを始めても、楽しさがわかる前につまずいてしまったり、続けていく根気が必要だったりする。
そこで登場するのが、カルチャーセンター(カルチャースクール)だ。多彩な趣味の講座、手ほどきをしてくれる先生、同世代の仲間たち。趣味を楽しむのにうってつけの環境といえるだろう。
取材に訪れたのは、朝日カルチャーセンター新宿教室で開講している水彩画講座(講師:画家 内山懋=つとむ=氏)。毎週水曜日、午前10時から12時30分までの2時間半、身近なモチーフや風景などのスケッチを通じて、水彩画の着彩を楽しむ内容だ。
講座がはじまる10分ほど前になると、受講者が教室に入ってくる。モチーフが置かれた台を囲むイーゼルで準備を開始。教室に人が増えるにしたがって、「こないだはどうも!」「しばらくですね!」などと、にこやかにあいさつを交わす声が聞こえてくる。
「この講座は長く通っているメンバーが多いので、和気あいあいとした雰囲気です。私も通い始めて20年になるんですよ」とは、受講者の林祥子さん。
開始時間になり、講師の内山さんがこの日のテーマを説明。
「今日は、墨を使って描いてみましょう。鉛筆と違って、消して描き直すことができないぶん緊張を感じつつ、個性や味わいを出してみてください」
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