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第9回 テーマ:仕事(前編)人生の第二ステージでは独立・起業を

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中高年の起業・独立への意欲が高まるなか、「アントレ」では「オヤジ起業道」を特集。(2006年10月号より)
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50代での起業に絞って紹介した特集「50代で起業!」。先輩起業家5人が、成功への教えを伝授するという内容。(2006年11月号より)

「安く(低コスト)」「長く(長期間)」「柔らかく」になった現代の独立・起業環境

セカンドライフでやりたいことを考えてみると、趣味や学びといった選択肢はいくつか思いつくものの、「やっぱり働けるだけ働きたい」という人は多い。その場合の働き方として、再就職や派遣、アルバイトといった「勤め人」の一方、「独立・起業」という選択もある。今回の「仕事<前編>」では、独立・起業にスポットをあててみよう。

独立・起業事情に詳しい「アントレ」(リクルート)編集長の藤井薫さんは、「50代以上の読者は、9年前の創刊時には全体の10%程度でしたが、現在は15〜20%にまで増加しています」と、どらく世代の起業意欲の高まりを指摘。この1〜2年、その傾向は顕著で、今後ますます高まっていくと予測する。

その背景として藤井さんは、次の3点を挙げてくれた。

第1に
団塊の世代の年齢シフトで50代以上の割合が増加していること
第2に
中高年にとって年齢制限など不利な求人条件が多いという求人環境があること
第3に
起業する環境が整ってきたこと

とくに、第3の起業環境については、前向きに独立・起業を考えるひとつのきっかけになるだろう。

「今年5月に施行された新会社法によって、資本金1円で株式会社を立ち上げられるようになったこと、IT環境が整備されインターネットを利用して起業するのが容易になったことが、起業環境が変化した大きな要因です。低コストで起業できるので、借り入れ返済に追われず、長期間じっくりとチャレンジできるようになったというわけです」と藤井さんは話す。独立・起業が手軽になり、ハイリスク・ハイリターンしかなかった起業の選択肢が、ローリスク・ローリターンでもできるようになった。もちろん、ローリターンがハイリターンになる可能性もある。

中高年の独立・起業における事業内容と開業資金の例
事例事業内容開業資金
45歳・Aさんネット情報媒体提供600万円
55歳・Bさん人材派遣会社100万円
48歳・Cさんアロマサロン100万円
44歳・DさんIT企業100万円
51歳・EさんITコンサルタント10万円
44歳・FさんIT関係の営業コンサルティング、営業支援なし
48歳・Gさん古書籍商600万円
55歳・Hさんシニア世代の調査研究、コンサルティング300万円
56歳・IさんWeb制作、PCのワンストップサポート1000万円
60歳・Jさん乗馬クラブ2000万円
50歳・Kさん給与計算アウトソーシング1000万円
47歳・Lさんオリジナル絵本制作販売300万円
57歳・Mさんネットショップ20万円
46歳・Nさん経営コンサルティング30万円
57歳・Oさんカレー店500万円
資料提供:「アントレ」(リクルート)編集部

起業環境の変化は、実際の例からもうかがえる。

「奥さまの病死をきっかけに闘病記や医療関連書を専門に扱うオンライン古書店を開業した人、小学生のお孫さんの登下校が不安だということをきっかけに登下校の送迎サービスをはじめた人など、資金はなくてもしなやかなアイデアがあれば独立・開業は可能です。今後ますます起業のスタイルは、従来の供給者サイド一辺倒で操作主義的なガチガチのマーケティングとは一線を画した、柔らかいものになっていくでしょう」と藤井さん。

また、上記の例に共通するのが「消費者視点からの発想(カスタマー・セントリック・ビジネス)」だという。消費者の視点で不満や不安に思っていることを解消し、ビジネスのヒントを自分の身の回りや日々の生活に求めるという視点だ。

最後に、独立・起業で成功する条件として、藤井さんは以下の4点を挙げてくれた。独立を考える人は参考にするといいだろう。「ビジネスモデルがどれだけ優れていても、この4つが備わっていなくては成功するとは限らない」とのこと。つまるところは、人間力なのだ。

1.免罪符力
とにかく好きであること。一つの事に何時間かけても飽き疲れず、見ず知らずの他人に話してもわくわくさせられるのが好きの条件。「起業する」というと、必ず、それを止める人が出てくるものです。そういう人から「そこまでいうなら仕方ないな」と、免罪符がもらえるくらいの強い思いが必要です。好きなことに熱中している人の話というのは、周囲を巻き込む力があるのです。
2.共鳴力
「独立は孤立ではない」と、私は思います。周囲のサポートが得られなくては、成功するのは難しいでしょう。そのためには、不器用でも、周囲の人に志や想いを伝えて共有し、感情を揺り動かす情熱が必要です。免罪符力に加え、強い共鳴力を持った人の近くには、「仕方ないな、手伝うよ」という人が不思議と多く集まってきます。
3.忘却力
独立すると辛いことが多いもの。それをいい意味で引きずらず、スカッと忘れてしまうくらいの寛容性・ポジティブさがちょうどいいのです。また、一度した話を目をキラキラさせて、同じ人に何度もしてしまう忘却癖があるような人でも、免罪符力と共鳴力があれば、話を聞いた側は「よっぽど好きなんだな」と前向きにとらえてくれるでしょう。
4.体力
とくに中高年の独立・起業では、体力をあてにしすぎるのはおすすめできません。インターネットを使って営業したり宣伝したりというように、人脈や口コミを創発できるITを効果的に活用するといいでしょう。

「アントレ」(リクルート)

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独立・起業・フリーなど「雇われない生き方」を選ぶ人のための情報誌。起業・独立の心構えやノウハウ、事業アイデア、独立形態の選択、独立を果たした人へのインタビューも多数掲載。

アントレnet

http://entre.yahoo.co.jp/top.html

雇われない働き方を選ぶ人のための独立支援情報サイト。独立・起業などに必要な情報・視点を提供。独立開業情報を検索できるほか、「OH! MY SHOP」「フランチャイズオーナーの1日!」などの開業事例も豊富。また、「独立力養成講座」や「お役立ちリンク集」など、起業・独立に役立つコンテンツが多数。

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