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賢いお金生活スペシャル

初歩からわかる変額個人年金保険

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公的年金に対する不安に加えて、インフレによる資産の目減りが懸念される将来。いま、セカンドライフの資金準備の手段として、変額個人年金保険が注目されています。変額個人年金は、運用成果によって受け取る年金額が変わる商品。年金がもらえる仕組みをよく理解し、目的にあった商品選びが大切です。さまざまなタイプが登場している商品の仕組みや選び方のヒントを、ファイナンシャル・プランナーの田辺南香さんにうかがいました。

インフレと低金利から、いかに将来を守るか

――変額個人年金保険は、「年金」や「保険」という形で、退職後の生活に公的年金にプラスする備えを持ちたい人のための商品ですよね。さまざまな資産運用の商品がある中で、50代に入ったあたりの方が、特に気になり始める商品だと思いますが。

田辺南香老後のお金の準備を考え始めた世代に、気にしてほしいのが「金利」と「インフレ」です。1、2年ほど前の日本は景気回復の兆しが見えてきて、超低金利時代からようやく抜け出しそうな先行きも予測できました。ところがその後景気は減速し、サブプライムローン問題の影響もあって、当面は預貯金金利が上がる見込みは低くなっています。
 インフレに関していえば、資源高が家計を圧迫している実感は、すでにありますよね。景気がよくなって物価が上がるインフレなら、お給料のアップも期待できます。ところがいま懸念されているのは、中国やインドなど新興国の需要の高まりによって、原油や資源、食糧の価格などが高騰し、給料は上がらないのにモノの値段だけが上がるという状況です。それは自分が持っているお金の価値が、どんどん目減りしていくことを意味しています。

――少子高齢化を背景に、これまでも公的年金に対する不安は広がっていました。その上に景気の伸び悩みが、私たちの将来に影を落とし始めているわけですね。

田辺 50代に差し掛かろうという方たちは、子育てが終わり、やっと一息ついて自分たちの将来が考えられるようになった時期だと思います。そこで自分たちの老後を見すえてみると、公的年金だけでは思い描くような生活はなかなか難しい。さらに今は金利水準が低く、あらかじめ金利が決まっている預貯金や定額個人年金保険ではインフレに勝てそうにありません。そういった背景から、運用益を期待して変額個人年金保険を検討する方が増えているのだと思います。

運用成績によって受け取れる年金額が変化

――では、変額個人年金保険とはどのような商品か、改めて説明してください。

田辺変額個人年金保険は、払い込んだ保険料を「特別勘定」というファンドを通じてあらかじめ決められた期間運用し、満期後にその運用成績に応じた年金額が受け取れるという保険商品です。
 契約時の保険料は最低一時払いで200万円程度が一般的ですが、中には50万円ぐらいからの、より始めやすい商品もあるようです。保険料の払い込みには、一時支払いと毎月の積み立てでの大きく2つの方法があります。50代以降なら「いまある資金をどう増やすか」と考えられている方が多いでしょうから、一時払いが対象になるでしょう。

――「特別勘定」の運用はプロが行うわけですね。つまり株式や債券の組み合わせや、ファンドの運用をプロに任せる投資信託のようなものと考えていいでしょうか。

田辺そうですね。商品によっては、国内外の株式や債券に投資するファンドが用意され、その組み合わせの割合を自分で選べる商品もあります。つまり、変額個人年金保険というのは、投資信託が保険という着物をまとった商品なのです。ですから、保険料全てが運用に回るのではなく、一部は保険のための費用に充てられます。
 変額個人年金保険の保険とは、すなわち死亡保障です。運用期間中に亡くなった場合には死亡給付金が支払われ、運用成績が悪い場合でも、払い込んだ保険料程度の死亡保険金が最低限保証されるのが一般的です。

――万一の場合は、支払った全額が家族に返ってくることが保証されているわけですか。

田辺はい。ただし、自分から解約した場合は当てはまりません。特に、短期間で中途解約をした場合、解約に伴う諸経費が一定割合で保険料から差し引かれるため、受け取れる金額が払い込んだ保険料を大きく下回ることもあります。いずれにしても、運用期間中置いておける余裕資金で運用をすることが大原則です。運用期間は10年、あるいはそれ以上というのが一般的ですから、その点は注意してください。

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