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賢いお金生活スペシャル

初歩からわかる変額個人年金保険

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最近の主流は年金原資保証型

――自分に合った変額個人年金保険を、どのように選べばいいのでしょう。

田辺南香変額個人年金保険は運用成果に応じた年金額を受け取るのが基本ですが、受け取れる年金額(年金原資)の最低保証がある安全性を重視したタイプから、元本割れのリスクはあるけれど、より高いリターンを狙うタイプまで、さまざまな運用方針をもつ商品があります。

――運用商品といってしまえばそれまでですが、「年金がいくらもらえるか」が満期を迎えないと分らないというのは、やはり不安だという方もいると思いますが。

田辺保険会社もそういった声を受け、最近では「年金原資保証型」が主流になってきました。
「年金原資保証型」というのは、保険会社が定めた期間以上運用した場合(一般的には満期まで)、一時払い保険料の一定割合を年金原資として保証する商品です。90%保証などもありますが、100%保証が主流です。また、「受取総額保証型」という、年金による受取総額が、払込保険料相当額以上になるように保証されている商品もあります。ただし、どちらも途中で解約した場合には、元本を割ることもあるので、注意してください。

――ところで、投資信託は自分の相場判断で解約して、利益を確定することができますよね。変額個人年金保険は、満期まで運用するのが原則というお話でした。途中では好調な時もあったのに、肝心の満期時に運用成績が思わしくなかったら残念ですね。

田辺最近の年金原資保証型では、運用成績がある一定の目標を超えた時点で運用をストップして、年金の受け取りができるタイプや、最低保証額をその時点で切り上げて運用を続行していくタイプ、あるいは年金を受け取りながら運用を続けていくタイプなど、目標設定のスタイルも多様化しています。ご自身の運用経験やライフスタイルに照らして選ばれるといいでしょう。

年金の受け取り方や手数料にも注目

――年金という側面もありますが、その他にどのような点に注目するといいのでしょう。

田辺年金の受け取り方にも、いくつかの選択肢があります。下表はその基本的なパターンですが、商品や保険会社によって選べるタイプは違っていたり、満期時に受け取り方を選べたりと、こちらもさまざまです。

老後の資金計画に応じて選びたい年金の受け取り方法
一括受取満期後、年金を一括して受け取ることができる。
確定年金生死に関わらず、決められた一定期間年金を受け取ることができる。
保証期間付終身年金 一定の保証期間は生死に関わらず年金を受け取ることができ、保証期間後は生きている限り年金を受け取ることができる。

したがって変額個人年金保険を選ぶ時には、「いつからいつまで欲しいのか」ということを確認することも大切です。老後のベースとなる、月々の生活費の一部として考えているのか。趣味や旅行に使えるお金を厚くするための、元本割れのリスクを見込んだ積極的な運用のための資金なのか。どれがいい悪いではなく、その方の老後の収入の見込みや、思い描くライフプランによって、適したものが変わってきます。

――自分の老後の生き方と、年金の受取り方を寄り添わせることが大切なのですね。では、運用と年金タイプが決まったとして、その中からよい商品を見つけ出すヒントはありますか。

田辺手かがりのひとつは手数料です。変額個人年金保険は、運用(年金)と保険の2つの機能が合体した商品なため、投資信託でいえば信託報酬などにあたる「運用関係費用」と、保険会社の経費や死亡保険金のコストなどにあたる「保険関係費用」が主にかかります。
 運用関係費用は資産総額の0.5〜1%前後が多いですが、保険関係費用は1%台〜3%程度までと商品によって幅が広く、日々差し引かれ続けることを考えると、年1%という一見僅かな数字でも疎かにはできません。コストが高ければ高いほど、それ以上のリターンをあげなければ利益が出ないのですから、手数料を比較することはとても大切です。

チェックしたい手数料
契約初期費用一時払い保険料から最初に数%差し引かれる手数料。商品によってかからない場合もある。
契約管理費 100万円や200万円など、払い込保険料が一定金額以下の場合にかかる管理費用。商品によってかからない場合もある。
運用関係費用 運用にかかる手数料。運用期間中、日々差し引かれる。
保険関係費用 保険関連の手数料。運用期間中、日々差し引かれる。
年金管理費 年金形式で受け取る場合にかかる管理費用。年金受取期間中、年金額の1%程度が差し引かれる。

――一口に変額個人年金保険といっても、さまざまな商品があるようです。

田辺全部の商品を一度に比較しようすれば大変そうですが、自分のリスク許容度に合わせて運用のスタイルを選び、年金を受け取りたい期間を決め、その中から手数料やこれまでの運用成績を比較すれば、意外と商品の比較は難しくないと思います。これまで将来設計をきちんと話し合われてこなかったご夫婦も、これを機会に、定年後の収支を確認し、望まれている生き方を話し合われてみてはいかかでしょうか。

田辺 南香 (たなべ・みか)

ファイナンシャル・プランナー。上智大学理工学部卒業後、(株)リクルートに入社。求人・旅行・自動車など数々の情報誌の社内ITコンサルタントとして、課題解決のためのプロジェクトを経験。現在は資産運用、ライフプラン、マネープランに関するコラムの執筆、セミナー講師などを中心に活動中。(株)プラチナ・コンシェルジュ取締役。

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