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Vol.4
黒字額アップに必要なのは「支出コントロール力」
ここで、計算上の収支と現実の収支が合っていないと正しい対策が立てられません。そこで、「(1)手取り収入」→「(2)支出」→「(3)収支」という順番で記入するのではなく、以下の順番で考えていきましょう。
(1)手取り収入を記入
(2)年間貯蓄額(投資額を含む)を収支の欄に記入
(3)手取り収入の合計額から年間貯蓄額(投資額を含む)を差し引いた金額を支出合計の欄に記入する
この(3)の金額が1年間の総支出になります。そこから、何にお金を使ったのか、「お金の行き先」を探していったほうが支出は把握しやすいはずです。
<図2 お金の行き先を探そう>
では、お金の行き先を探していきましょう。
さて、このように分解して考えていくと、どこに問題があるのかがわかってきます。(1)突発的な支出があって厳しいだけなのか、(2)大型支出が多いからなのか、そのなかでもどの支出が過大なのか。それとも(3)ふだんの生活で使うお金が多いからか――ということです。
(2)が原因の場合には保険など大型支出の見直しなどが必要でしょうし、(3)の場合には、そもそも基礎生活費が高くなってしまっているのか、それとも、「その他支出」に含まれる使途不明金(何に使っているのかよくわからないお金)が多いからなのかなどを検証する必要があります。使途不明金が多い場合には、さらに原因究明は必要です。まったくわからない場合には、レシートをすべて取っておくなどして、何にお金使っているのかをざっくりとでも把握できるようにしましょう。さまざまなリスクに備える上でも、定年後を見据える上でも、「1カ月にどれくらいのお金があれば暮らしていけるのか」は押さえておく必要があります。

ファイナンシャル・ジャーナリスト、じぶん年金研究所主任研究員。出版社勤務などを経て独立。99年ファイナンシャルプランナー資格取得。現在は新聞や雑誌などを中心に執筆活動を行う一方、投資信託やETF(上場投信)、確定拠出年金セミナーなどの講師を務める。著書に「投資信託にだまされるな! 本当に正しい投信の使い方」「たりないお金」(ダイヤモンド社)など。

(更新日:2009年10月23日)
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