退職金を有効に使うには、事前の計画が大切。50代のうちから順序立てて、セカンドライフのお金について洗い出しておきましょう。
セカンドライフでやりたいことが決まっている人は、現役時代から積極的に積み立てる金融商品が効果的です。

畠中雅子さん
新聞・雑誌・インターネットなどに20本を超える連載やレギュラー執筆を持つほか、セミナー講師、講演活動を行うファイナンシャルプランナー。3児の母として生活実感あふれるマネーアドバイスに定評がある。著書は「教育貧民」(宝島社)、「なぜか幸せな人のお金のルール」(幻冬舎)ほか。


Sさんに限らず、せっかくまとまった退職金が入っても、セカンドライフにかかる費用がはっきり見えていないために、やりたいことと将来の不安の間をいったりきたりしてしまい、結局は有効な運用をできない人たちを数多くみてきました。ぜひ、以下の順番で50代のうちから<お金の仕分け>をしておいてください。
この順番で、ご夫婦そろってお金について整理していくと、退職金だけでなく、今のうちから何をしておくかもはっきり見えてきますよ。

これからは継続雇用になる人が増えていくでしょう。Sさんの場合も、旅行費用を補填して部分年金の期間の赤字を少しでも減らすよう、継続雇用を考えてみるのもひとつの方法だと思います。継続雇用になると収入はがくんと下がりますが、この期間に収入があるとないでは家計のゆとりは大きく変わってきます。使うプランを考えるには、まず収入を把握することから始めなくてはなりません。選択肢として検討されるようでしたら、さっそく継続雇用の勤務条件を聞いてみましょう。

Sさんのいちばんの問題は、なんとなく旅行の回数を決めてしまっていること。そのあやふやさを奥様は心配されているのでしょう。そこで、以下の式に回数や金額を入れてみて、セカンドライフ全体でかかる旅行費用を算出してみてください。




S家は家計にゆとりがあるので、今のうちからセカンドライフの旅行費用を積み立てておいてはどうでしょう。
たとえば、預貯金の中から満期をずらして、元本割れをしない円定期などの安全確実な金融商品を購入しておくのです。満期がきた時にそのお金で旅行すると決めておけば、生活費を圧迫させずに楽しむことができます。また、旅行専用に使う貯め方も検討しては。「JTB旅行積立R50」という商品は、使用できるのはJTBで扱う商品に限られますが、50歳以上を対象として年利換算3%という高利率の旅行専用積立で、毎月払いコースと一時払いコースが選べます。
Sさんのように、セカンドライフで実現したいことのNo.1が決まっている人は情報を集めれば、このような目的に合致し、かつ利回りのよい商品を選ぶことができます。だからこそ、今のうちからのお金の整理が大事なのです。
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