年をとってくると口座の数が多すぎると管理が大変
役割をはっきり決めて、口座を整理しておきましょう

畠中雅子さん
新聞・雑誌・インターネットなどに20本を超える連載やレギュラー執筆を持つほか、セミナー講師、講演活動を行うファイナンシャルプランナー。3児の母として生活実感あふれるマネーアドバイスに定評がある。著書は「教育貧民」(宝島社)、「なぜか幸せな人のお金のルール」(幻冬舎)ほか。


「どらく」読者のみなさんは、銀行を含めた各金融機関のホームページを見比べたことがありますか? 金融自由化で銀行でも株式や投信の購入などができるようになりました。しかも、各金融機関がそれぞれの特色を打ち出しているので、金融商品のラインナップがずいぶん違います。今までメインバンクとして使っていた銀行では、ほしい商品の取扱いがない場合だってあるのです。
「金利が低いし、銀行なんてどれも同じだろう」というのは大きな誤解。特に、定期収入が減ってしまうセカンドライフでは、お金の増やし方・使い方に合わせて、より自分にとって使い勝手のよい銀行を選ぶことが重要になってきます。

最近、定年にあたって退職金運用などマネープランのご相談が増えています。そういう方へは、運用などのアドバイスのほかに、口座を整理・統合することも合わせてアドバイスをしています。というのも、アクティブに動けるうちは、たくさんの口座を管理するのは手間とは感じませんが、だんだんと年を取ると口座が分散したままでは、金融資産の全容を把握しにくくなり、手続きも面倒に感じられるからです。
セカンドライフのお金の管理や資産運用でもっとも大切なのは、お金を色分けしておくこと。「いざというときのためのお金」「生活費」「将来のために手をつけずにとっておくお金」「運用にまわすお金」と役割をはっきり決めて、わけておくことが大事です。

お金の色分けをわかりやすくするために、銀行も「増やすための銀行(貯蓄メインの銀行)」と「普段使いの銀行(お財布代わりの銀行)」と、大きく2つに整理しておきましょう。
「増やすための銀行(貯蓄メインの銀行)」は、目の前の誘惑に負けて取り崩してしまわないよう、利率のよい定期預金や新型定期、投資信託などがそろっている銀行がいいでしょう。
「普段使いの銀行(お財布代わりの銀行)」は、日常的に生活費をおろしたり、支払いをしたりするために、自宅近くに店舗や手数料のかからないATMを多く持つ銀行がよいでしょう。
もうひとつ、ぜひチェックしてほしいのが各銀行のアドバイスの能力です。銀行によって金融商品のラインナップが異なるように、受けられるサポートやアドバイスにも個性が表われます。それに、銀行ごとのカラーだけでなく、担当者との合性も大きく関係しますよね。
おすすめなのは、退職金を受け取る前にいくつかの銀行を訪ねて、相談することです。退職金を受け取ってからだと、アドバイスを受けたら内容をよく検討しないうちに、あわてて金融商品を購入してしまいがちですが、お金がまだ手元になければ不本意な運用をしなくてすみます。
銀行で株式・外貨預金・投資信託といった金融商品が申し込めるようになった今、預貯金だけでなく、ポートフォリオの見直しを含めて、金融商品に横串を刺すような総合的な情報を提供してくれるかどうかで、将来の運用利回りが変わってきます。それを見極めるためには、50代のうちから、お付き合いのある銀行以外をまわって目を肥やしておきましょう。
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