
深野康彦さん
(有)ファイナンシャルリサーチ代表。金融資産運用設計を得意とするファイナンシャルプランナー。資産運用や家計管理の大切さを広めるため、新聞やマネー誌、経済誌などに積極的に執筆と取材協力を行っている。セミナー講師、ラジオパーソナリティとしても活躍中。



セカンドライフは、退職金という「まとまって入るお金」から考えるのではなく、まずは「どんなセカンドライフをおくりたいか」をイメージすることが大事です。「いつ」「何に」「どのくらいの費用をかけるのか」を具体的にしておきましょう。
そのためには、今のうちから家計のバランスシートを作成することをおすすめしています。こうしておくと、セカンドライフのやりたいことがより現実的になるからです。
セカンドライフのライフスタイルは変わっていくものですから、変化に合わせて、メリハリのきいた資産運用と定期的なポートフォリオの見直しをしていきましょう。

定年退職を迎える前に、セカンドライフの不安要因を洗い出しておくのは基本中の基本。そして、不安の原因と、もしそれが起こった場合、家計与える影響と金額を知っておいたほうが、いざというときにスムーズに対処できます。
どらく世代で気になるのは、老親の問題。聞きにくいかもしれませんが、今のうちから率直に、親御さんの年金額と預貯金を含めた金融資産、そして不動産の相場などを一つひとつ明らかにしておきましょう。

あまりに当たり前のことですが、意外に正確に把握していない人が多いようです。たとえば、家計の余裕資金で妻が夫に内緒で資産運用しているケースも。セカンドライフの準備期間に入ったら、夫婦そろって現在所有している資産の検証をして、どんな運用をしていくのかを話し合ってみてください。
相談を受けた中で、こんなことがありました。70歳のときに満期になった1000万円の定期預金を、夫と相談なしに妻が「金利がいいから」と、10年定期にそのまま預け替えた人がいます。満期になるのは80歳のとき。はたして、賢い資産運用といえるでしょうか。
60代以降のライフプランを事前にたてておくと、上手に資産を配分できます。たとえば、海外旅行やゴルフ三昧(ざんまい)などアクティブに過ごす時期は、多少の資産の取り崩しもよしとする、という考えだっていいんです。その代わり、その後の準備は怠らないこと。たとえば、70代以降は中期の金融商品の満期が要所ごとに訪れるように購入しつつ、流動性の高い定期預金などで資金を厚めに取っておく。75歳以降は退職時にまとめて払った変額年金保険の受け取りを開始する。こんなふうに、ライフスタイルの変化に合わせた資産運用を心がけてください。

みなさん利子と利回りの違いがわかっていますか? 特に、退職金の受け取りを機会に、本格的な資産運用を始める人は要注意です。
退職金で金融商品を購入する際は、「実質利回り」に注目。金融商品によっては手数料がかかります。つまり、(金利)―(手数料の割合)=「実質利回り」。手数料の占める割合が高くなると、当然「実質利回り」は下がりますから、場合によっては元本割れになるケースもあるので注意が必要です。
そこで注意が必要なポイントをいくつか紹介します。
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