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ココが知りたい!投資信託

第2回 読者の疑問にお答えします!<購入編>

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【Q11】基準価額が2万円だと高すぎなのでしょうか?

深野康彦さんこれは、基準価額について多い誤解ですね。株価と同じに考えて、「高くなりすぎなんじゃないか?今が天井で、今後下落するんじゃないか?」と思ってしまうんですよね。確かに投資信託は当初1万円から運用が始まるけど、基準価額は2万円、3万円でも高くないんですよ。運用開始時の1万円が3万円になるときには、中身の銘柄は何度も入れ替わっているんだから、基準価額について考える必要はないんです。ただし、これは販売会社も悩みどころで、同じようなファンドで1万2000円と2万円のものがあれば、1万2000円のほうを勧めるんですよ。安いからって。

和泉昭子さん実際は、設定した時期にもよるし、分配金を出したばかりなら下がるし、基準価額だけでは比較できないんですけどね。以前、似たような質問をしている人がいて、その人は「基準価額は高いほうがいいんですよね?」って聞いてましたよ。

深野康彦さん投資信託の「価格」っていうのはあるようでないもの。高い・安いはないんですけど…そこが投資信託の一番わかりにくいところですよね。1万円っていうのが最初にあるから、1万円とどうしても比較しちゃうじゃないですか。「3万円だともう3倍まで上がっちゃった」って。

和泉昭子さんでも見るべきなのは、一定期間内の伸び率ですからね。

【Q12】アクティブ型とインデックス型はどう選び分けるのがよいでしょうか?

深野康彦さんこれにはいろいろ意見があって、運用会社の人もこの話をすると「朝まで生テレビ」状態になるらしいですよ、激論になって(笑)

和泉昭子さん一般的に、効率的な市場であればインデックス型がいいと言われています。でももし、この先、長期的に日本の企業間で格差が広がっていくようなら、日本経済全体を買うインデックス型より、いい企業だけを選んで投資するアクティブ型のほうがいいかも。新興国はマーケット全体の伸びと買うという意味ではインデックスなのでしょうが、インデックス型は少ないこともあり、実際にはアクティブ型になりますね。

深野康彦さんそう、景気に関係ありますよね。僕は景気を見ながら、アクティブ型とインデックス型を乗り換えてもいいと思います。日経平均株価で見ると、景気の回復局面、つまり底値をつけた後は、キャノンやトヨタのような先進的な企業から業績が良くなってくるんです。一方で、建設業のような内需型の企業は景気に対して遅行性がある。ところがインデックス型は指数連動だから、先進的な企業ががんばっても、内需型の企業も入っているから中立的になってしまうんです。だから、景気回復の初期は、いい企業だけをセレクトするアクティブ型。で、景気がよくなっている今は内需型の企業も元気がでてくる。こういうときはインデックス型がいいと思いますよ。

和泉昭子さんでも初心者だと乗り換えのタイミングを見極めるのは難しいかも。

深野康彦さん単純なところで言うと、金利を見ればいいと思いますよ。誰もが習っているのは「景気が良くなると金利が高くなる、景気が悪くなると金利が下がる」。ちょっと難しい話になりますけど、金利には長期金利と短期金利があって、長期金利には将来の見通しが反映されるのに対し、短期金利は現在の動向がストレートに反映されやすいんです。その金利差に注目するといいでしょうね。

【Q13】手数料が高いと思います。低く抑える工夫はありますか?

和泉昭子さん手数料よりリターンが大きければいいのよね。

深野康彦さん他の金融商品と比較して、「手数料が高い」って言うのは違うと思いますよ。だって、国内債券型とかだったらまだしも、外国債券でポートフォリオを組むとかね、毎月分配のシステムにするとか、中国株で組むとか、運用が大変なファンドはコストがかかりますから。信託報酬で1.5%前後なら大したことないじゃないですか、と私は思うんですけど。

和泉昭子さんそう。だから、まず言いたいのは、「手数料の安さを最優先にファンドを選ぶのは間違いです」ってこと。ただ、同じファンドでも金融機関によって手数料が違うことがあるから、それはチェックしたほうがいいですよね。

深野康彦さん同じ商品なら信託報酬と信託財産留保額はどこで買っても一緒だけど、販売手数料は違うことがあるからね。

和泉昭子さん同じファンドでも、販売会社Aではノーロード(0%)なのに、Bは3%で売ったりすることも。3%の元本割れから始まるのとそうでないのとでは、全然違う!

深野康彦さんその場合のネックをあえて言えば、ノーロードを探し回って買っていくと、結果的にいろんな販売会社で買うことになるんだよね。管理するのが面倒くさくなる(笑)

和泉昭子さんネット証券にすればそんなに手間じゃないですよ。そもそも投資信託の場合、1つの販売会社でほしい商品を全部揃えるのは難しいんだから。

深野康彦さんまあね。あと、私が手数料で思うのは、「インデックスファンドの場合はこだわるべき」ってことかな。

和泉昭子さんそれはそうだね〜!

深野康彦さん日経平均株価に連動するのは、みんなほぼ同じ値動きになるはずでしょ? そうしたらパフォーマンスの差に、コストがかかわるから。逆にアクティブファンドの場合は、2つと同じものがないので、手数料で比較しても意味はないと思いますよ。パフォーマンスもそれぞれ違うしね。

【Q14】海外投資に興味があります。おすすめの国はありますか?

和泉昭子さん「今はトルコだ」とか言ってる週刊誌もありますね。でも…どうなんだろう?この手の話をしてるとね、まじめに「100年もしないうちに地球は住めなくなるから、最後は火星だ」なんて言う人もいて。つまり、「どうやって荒されていない未開の地を見つけるか」っていう話になっちゃってるんですよね。

深野康彦さんもはや宝探しだよね。

和泉昭子さん私は「インディージョーンズ投資」って呼んでる(笑)。日本人はダイナミックな成長に慣れてないから、「もうここまで上がったら過熱なんじゃないか」って思うと、他の国に移っちゃうんですよね。でも成長途中の新興国って、6割くらい下がっても半年くらいであっと言う間に戻したりもするし。だから確かにボラティリティ(価格変動)は大きいけれども、本当に力強い成長をしている国なら、長期投資をすることで成果を得られるんじゃないかと思うんです。

深野康彦さん長期で考えないと、ずっと「次の国はどこだ?」って言い続けるハンターになっちゃう。

和泉昭子さんだから、私はBRICs支持派なんです。自分の老後資金の積立もBRICs系のファンドですよ。メディア的にはもう流行遅れみたいなイメージがありますけど、BRICsはすごく巨人で、ベトナムなど他の新興国とは違うと思うんです。

深野康彦さん【Q9】でも触れた、マーケット規模ですよね。

和泉昭子さんそう。私も国としてのベトナムはすごく好きだけど、あの華奢な体じゃ、大量の資金が入ったらすぐに混乱しちゃう。だけど、それでも大丈夫なくらいの国土や資源や人口がBRICsにはあるんですよね。中でも、ブラジルやロシアの資源系は今いいんじゃないですか?あと、インドはバランスが取れていますね。中国は今ちょっと難しいかもしれないけど…。

深野康彦さん うん、BRICs、いいんじゃないですかね。

和泉昭子さん忘れちゃいけないのは、下がっているときに償還されると困るから、運用期間が決まってるものや純資産額が小さいものはダメってことですね。

【Q15】為替とファンドの関係を教えてください。為替ヘッジはあり、なしのどちらが良いのでしょうか。

深野康彦さん海外に投資するファンドは、その値動きに加えて、為替の影響も受けます。組み入れた銘柄が上がって円安になればダブルで儲かるし、その銘柄が下がって円高になれば損するし、もちろんそれ以外にも組み合わせがあるから、さらにわかりにくいんですよね。ただ、その為替のリスクを回避する「ヘッジあり」と、為替の影響を受ける「ヘッジなし」があります。

和泉昭子さんでも「ヘッジあり」にする意味があるのかな?リスクが大きいってことで「ヘッジあり」を選んでしまうのかもしれないけど…。

深野康彦さん「ヘッジあり」は為替コストがかかるからパフォーマンスは劣りますし、そもそも「なんで海外に投資するのか」って考えるといいですよね。高い収益と「その国が成長する=通貨が買われる」ってことを予想して買っているはずだから、ヘッジをかけることは、実は理屈に合わないんですよ。

和泉昭子さん通貨は国と国のシーソーだから、世界中の通貨が全部同時に上がったり下がったりすることはないんです。だから「ヘッジあり」でリスク回避するよりも、投資先の通貨を分散するほうが効き目がありますよ。バランス型のファンドを選ぶときも、ファンドの中で通貨がどのくらい分散されているかを確認するといいでしょうね。

プロフィール

深野康彦さん
ファイナンシャルリサーチ代表
ファイナンシャルプランナー
クレジット会社、独立系FP会社2社を経て、2006年1月に有限会社ファイナンシャルリサーチを設立。「FP業界のみのもんた」と称されるほど、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌等、多数のメディアで活躍中。

和泉昭子さん
生活経済ジャーナリスト
ファイナンシャルプランナー
出版社、放送局を経て、フリーのキャスターに転身。 NHKを中心に、ニュースや情報番組を担当。現在は、メディア出演や講演活動、個人相談などを通じて、マネー&キャリアの情報を発信している。

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