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高齢期の住まい編

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高齢期の住まい編 リバースモーゲージ
我が家担保に生活費 住み続け、死亡後に売却し一括返済

老後はやはり、住み慣れた家で暮らし続けたい。蓄えた貯金も、いざという時に残しておきたい。でも、年金収入だけでは少し心もとない。そういう人には、自宅を担保に生活費を借りられる「リバースモーゲージ」が選択肢の一つとして考えられます。

※クリックすると、拡大します

リバースモーゲージは住宅ローンと逆の仕組みで、「逆抵当融資」と訳される。住宅ローンは購入時に一括して資金を借り入れ、少しずつ返済して、最後に家や土地を自分の資産にする。一方、リバースモーゲージは少しずつ借り入れて借金が増えていき、死亡したら資産である家や土地を売却して一括返済する。

80年代に自治体が導入、04年ごろから都市部を中心に地価が上がり始めたのを機に、手がける銀行も増え始めた。様々な種類がある。

05年にサービスを始めた東京スター銀行は、土地の評価額500万円〜1億円が対象で、これまで数百件の契約があったという。評価額の9割まで借りられ、利息分は毎月返す。定期的な融資ではなく、限度額の範囲ならいつでもいくらでも借りられる。

中央三井信託銀行は05年に開始。当初は土地の評価額1億円以上が対象だったが、現在は4千万円以上。これまで110件の利用があったという。借りられるのは、土地評価額の5割まで。例えば、評価額4千万円で15年間借りると、利息分などを除き毎年約100万円の融資が受けられる。死亡すると、利息分も含めて土地を売って清算する。

両行とも融資の審査は、最後に資金を回収するために土地を売却できるかどうかを重視するので、売れやすい都市部の物件が中心になる。また、相続トラブルを避けるため、信託サービスの利用を勧めている。

どんな人たちが利用しているのか。東京スター銀行の担当者は「やはり住み慣れた家から離れたくないという人たち。自宅のリフォーム資金や、生活資金に充てている」。中央三井信託銀行によると、老人ホームの入居一時金を調達する利用客もいるという。普段はホームで過ごし、週末に我が家に帰ることができる。

福祉の一環として、自治体が提供するリバースモーゲージもある。東京都武蔵野市は81年に導入。生活資金だけでなく、家事援助や介護サービスも提供する。

他の一部自治体も採り入れたが、現在は各都道府県の社会福祉協議会で03年から始まった「長期生活支援資金」にまとめられつつある。市町村民税の非課税世帯が対象。土地評価額は1千万円以上で、その7割を限度に、毎月30万円までの融資が受けられる。今年6月末までに、計556件の利用があった。

このほか、住宅金融支援機構には、リフォームやマンション建て替えの資金を融資する仕組みがある。

ただ、リバースモーゲージには「担保割れ」「金利上昇」「長生き」の三つのリスクがあると言われる。利用の注意点を次回取り上げる。

私の場合

何かと便利な駅近く

バスを使う地域に住んでいたことがある。バスのステップに手をつき、はうように乗車してくるお年寄りの姿を見て、大変だと思った。4年前、娘たちの通学のことも考え、分譲マンションを売ってURの賃貸マンションに住んでいる。部屋は少し狭くなったが、緑が多くて設備は新しく、何よりも駅まで歩けるのが便利だ。駅の近くにはスーパーや病院も多く、体力がなくなっても安心だ。家族構成の変化に合わせて狭い部屋へ住み替えも可能だ。ずっとこのスタイルで良いかな、と思う。

(東京都葛飾区 主婦 48歳)

リフォームで快適に

母は長年の仕事の後遺症で、両ひざに障害がある。少しでも快適に過ごせるようにと、兄家族の同居を機に、実家を大きくリフォームした。建築家である私の親友が、何度も母や家族の意見に耳を傾けてくれ、動きにくくなった母のもとに家族が自然に集まるようにと設計してくれた。採光、換気や風通し、段差がなく滑りにくい床など、細部に配慮が行き届いている。住まいとは、そこで生活する人たちの夢と希望の結集であり、それを理解してくれる専門家がいて初めてつくれると感じた。

(京都市 養護教諭 38歳)

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(更新日:2007年10月05日)

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