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定年後も働く 2

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継続雇用
同じ仕事で給料激減も 「希望者全員」は企業の4割弱

定年後も働く選択肢のひとつは、同じ会社で働き続けること。企業は65歳までの雇用を義務づけられています。ただ、みんなが必ず働き続けられるわけではなく、賃金も大きく下がる場合が多いのも事実。あなたの会社にどんな制度があるか、知っていますか?

※クリックすると、拡大します

高年齢者雇用安定法が改正され、企業は06年4月から(1)定年廃止(2)定年引き上げ(3)継続雇用制度の導入、のいずれかを実施しなければならなくなった。

(2)、(3)の雇用期間は段階的に延び、2013年4月には65歳までとなる。年金の支給開始が60歳から65歳に徐々に引き上げられていることに合わせた。

厚生労働省の昨年6月の調査によると、96%の企業が対応済み。とはいえ、大半の企業が選んだのは(3)の継続雇用だ=図上。いったん定年を迎えたうえで再雇用や勤務延長を行う。

法の趣旨は「希望者全員の継続雇用」。だが、企業は労働組合などと合意すれば、健康面や人事考課などで選別基準を設けられる。

実際、希望者全員を雇用する企業は4割弱。昨年、定年になった人で継続雇用予定は77%にとどまった。

紛争になるケースもある。東京都内の財団法人に勤めていた女性(60)は昨夏定年を迎えたが、再雇用を拒否された。女性差別をめぐり係争を続けてきたことに関して「人事考課上、良好でない点がある」と通告された。女性は納得できず都労働委員会に救済を申し立てている。「恣意(しい)的な選別で許せない。生活設計が狂った」と憤る。

トラブルにあった場合は、個人で加入できる労働組合を頼るのも手だ。昨年末には中高年の問題にしぼった「シニアユニオン東京」も結成されている。

継続雇用されても、給料は大幅に減る場合が多い=同下。労働政策研究・研修機構の06年10月の調査では、年収(在職老齢年金や公的給付含む)は「定年時の6〜7割」とした企業が44%と最多で、それ以下の企業も30%あった。

社会保険労務士の鈴木義一さんは「定年後も同じ内容の仕事を続けることが多く、給料の激減に納得できない人も多いだろう。ただ、中高年の転職は簡単ではないし、継続雇用なら慣れた職場で働けるという利点は大きい」と話す。

体力に不安があるとか、余暇の時間を増やしたいという60代のために、短時間勤務の制度を設ける企業もある。「50代に入ったら、自分の会社の継続雇用制度を把握したうえで、定年後のライフプランを考えておくべきだ」と鈴木さん。

多くの企業は、法改正に間に合わせようと継続雇用制度をつくったばかりだ。労働政策研究・研修機構の藤本真研究員は「今後は継続雇用でも企業による評価・選別の動きが強まり、能力次第で賃金に差がつくケースが増えるのでは。それを見越して、中高年も早めに自分の職業能力を棚卸ししたうえで、能力開発を意識することが必要になる」と話す。

私の場合

家庭菜園が一番の楽しみ

60歳で定年退職後、警備会社で5年働き、4年前からはマンションの管理人として週6日午前中だけ働いている。午後は公共施設で卓球や囲碁を楽しんだり、ボランティア活動に参加したり、野山で山菜を摘んだりと充実した時間を過ごしている。一番の楽しみは、40平方メートルの家庭菜園でダイコンやキュウリなどを作ること。自宅で食べきれない分は近所におすそ分けすると喜ばれる。体は健康なのでフルタイムで働ける自信はあるが、趣味を楽しむには今のペースがちょうどいいと思っている。

(札幌市 男性 69歳)

農家の「定年後」はつらい

農家に嫁ぎ、長年働いた。農業には定年がないので命が続く限り働き続けるものと思っていたが、13年前に夫が急逝。1人で農業を続けるのは難しく、辞めざるをえなくなった。その後も自分で食べる分の野菜などは作っていたが、70歳を過ぎた頃に相続争いの末に転居を迫られた。農業しか知らない高齢者に、働く場はない。年80万円程度の国民年金だけでは生活できず、貯蓄を取り崩して暮らしている。最近は食品や日用品の値上げも相次ぎ、将来を考えると不安に襲われる。

(さいたま市 女性 79歳)

さらに詳しく知るには

「高年齢者雇用安定法の改正」についてはこちら
厚生労働省による詳しい解説
「シニアユニオン東京」についてはこちら
母体となった「東京管理職ユニオン」のサイト。問い合わせれば、詳細を教えてくれる

お知らせ

来週も「定年後の働き方」を掲載します。 ご意見や体験をお寄せ下さい。ファクス(03-5540-7354)やメール(sonaeru@asahi.com)でも投稿できます。住所、名前、年齢、職業、電話番号を添えて下さい。

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(更新日:2008年01月18日)

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