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引退〜新しいステージへ



東レ・パンパシフィックで優勝したヒンギス選手=2007年2月4日、東京体育館で

女子テニスの元世界ランク1位、マルチナ・ヒンギス選手(27)=スイス=は11月1日、スイスのチューリヒで記者会見し、今年のウィンブルドン選手権のドーピング検査でコカインの陽性反応が検出されたことを明らかにして、現役引退を表明した。コカイン使用は完全否定し、けがや年齢的な理由も挙げて「数年を無実の証明のために費やしたくない」と説明した。

ヒンギス選手の弁護士が検体に不審な点を見つけたといい、取り違えの可能性もあるという。ヒンギスは「失望し、怒っている。自分が完全に100%無実だと信じている」と話す一方、「このような告発があると、一線で試合を続ける意欲がわかない。もう27歳で、現実的にトップクラスのプレーをするには年を取りすぎている」とツアーから身を引く理由を話した。

AP通信によると、声明を読み上げるヒンギスは声を震わせ、涙をこらえていたという。さらに問題を引き起こす可能性があるとして、質問には応じなかった。

ヒンギス選手は97年の全豪で16歳3カ月の史上最年少で優勝した。同年はウィンブルドン、全米も制覇。全豪は3連覇を達成した。02年秋、足首のけがで本格的なツアーから離脱。06年1月に復帰し、今年2月の東レ・パンパシフィック(東京)で復帰後3勝目を挙げた。しかしその後は、ウィンブルドン、全米でいずれも3回戦敗退。9月に北京であった大会で世界ランク49位の選手に敗れた試合を最後に、足首や臀部(でんぶ)のけがで今季残り試合の欠場を表明していた。

(2007年11月01日)
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