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女子バレー 日本女子バレー優勝 ソ連を寄せ付けず
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女子バレーに、日本チームは雪辱に燃えるソ連を堂々と打破った。努力と根性でかちとった栄光。オリンピック14日目の23日夜、勝利のあと、駒沢屋内球技場をゆるがす歓声の中に、選手たちのほおに、感激の涙が光った。そして、放心したような大松監督。――「東洋の魔女」たちは、青春にかけた苦しい自己との戦いを、最後に金メダルで飾った。 日本女子の金メダルは、1936年前畑選手(現・兵藤夫人)いらいである。
拍手と、怒号と、悲鳴と、わけのわからない「ワーン」というどよめきが、大波のように、東京・駒沢屋内球技場のスタンドを揺れ動かした。栄光をかけた息づまる1時間半の戦い。
1セットをとった。2セットも続けてとった。強打を誇るソ連チームが打込む火の出るようなスパイクを、半田が、松村(好)が、河西が、人間技と思えない美技で、床の上寸前で、宙にはね上げた。日本チームがオリンピックで初めて見せた本格的な回転レシーブのお家芸だ。
そのレシーブを大黒柱河西が機械のような正確なトスでつなぐ。磯辺が、宮本が、谷田が、次々にジャンプ。歯を食いしばって、腕も折れよとたたきつける。この一撃に、チーム全体のあらゆる思いがこめられている。血を流し、骨をけずる思いで耐えてきた、あの深夜の猛練習の思い出のすべてをこめて……。
すこしでも調子が落ちると、だれからともなく「がんばろう」「さあ、一本とろう」の声。「はいッ!」――うてばひびく見事なチームワークだ。その気迫の前にソ連チームはみるみる焦りはじめ、乱れた。
第3セット。日本リード。何度も迎えたマッチポイント。ソ連も必死で逃げる。最後のねばりだ。しかし、14−13からソ連側に最後のミスが出た。ネット際を転々としたボールが、無心にコートに落ちた。審判の左手がさっと上がり、日本側の得点をつげた。電光得点板の14が、パッと15に変った。
終わったのだ。勝ったのだ。文句なしの圧勝。12人の選手は、コートの中央に、ひとつになって泣いた。ベンチに一人残された大松監督は、放心したように、宙をみつめていた。長く苦しかった、この日までの道程をじっとかみしめるように……。





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