朝日新聞がビートルズ世代に贈る、こだわりエンターテインメントサイト

メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ホーム設定

Special Contents ひと

  • インタビュー
  • フロントランナー
  • トップ
  • 地球発
  • マネー
  • ライフスタイル
  • 極める
  • からだプラス
  • エンタメ

記事を印刷

どらくスペシャル

あのときの五輪
  • あのときの五輪トップへ
  • メキシコ大会トップへ

1968年メキシコ大会


1968年のニュース

川端康成氏にノーベル文学賞


写真
鎌倉の自宅で喜びを語る川端康成氏=1968年10月17日

「雪国」「千羽鶴」「伊豆の踊子」「古都」などの作家、川端康成氏がノーべル文学賞を授賞されることになった。日本人として初めて、東洋人としては1913年に受賞したタゴール(インド)についで2人目。

川端氏の授賞は、日本人の心の精髄を、すぐれた感受性をもって表現、世界の人々に深い感銘を与えたためとされている。奈良、平安の時代からつづく、伝統ある日本文学が、現代においても世界的水準にあることが認められたわけだ。これまで日本人のノーベル賞受賞者は、1949年度物理学賞の湯川秀樹京大教授、1965年度同賞の朝永振一郎前東京教育大教授である。

    ◇

紺の和服を着た川端さんは口数がきわめて少なかった。2、30本もつき出されたマイクの前でつぶやくように答えた。「候補になっただけで十分だったのに」「なにしろ日本語なので外国人にはどうかと……」

その合間に電話に呼び出される。「ハイ、ありがとうございます」といつもと変わらぬ口調で、折り目正しく受け答えしている。受話器を置くと、待ちかねたベルがまた鳴る。

赤いバラをかかえて石原慎太郎さんも訪れたが、かんじんの川端さんがどこにいるのかわからない。「僕の写真をとっても仕方がないでしょう。どこにいるの川端さんは」

縁側にまで本が積まれている川端さんの広い家も、この夜だけは文字通り足の踏み場もなくなった。

(1968年10月17日)

  ※68年10月18日の朝日新聞朝刊の記事をもとにしました。
前の記事へ 次の記事へ

気軽に楽しむ川端康成の世界 - 編集部おすすめ!
[BOOK]
「眠れる美女」
川端 康成 著
新潮文庫
[BOOK]
脳を鍛える大人の名作読本〈15〉伊豆の踊子・牛鍋
川島 隆太 監修
くもん出版 刊
[DVD]
「伊豆の踊子」
主演:吉永小百合、高橋秀樹

asahi.comショッピング(利用規約)
画面トップへ

※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Netscape7.0以上、Firefox 1.0以上、Macintosh Safari 1.0以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。