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強烈、釜本のシュート 日本、メキシコ破り「銅」


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サッカーで対メキシコ戦に勝ち、長沼監督を胴上げする日本選手たち

日本サッカーの銅メダル決定を決めた試合終了のホイッスルは、4万観衆の大歓声で全く聞こえなかった。白いユニホームの日本選手全員が両手を広げて飛び上がり、緑のユニホームのメキシコ選手が首うなだれ、スタンドから赤と青の座ぶとんの雨――。やっと勝ったことがわかった。緑の芝生の真ん中で、まず長沼監督、次いで岡野コーチ、それから足を痛めて試合に出られなかった八重樫主将の胴上げが始まった。

試合は、勝った日本の方が押されっぱなしだった。立ち上がり、日本は中盤のパスがどうもうまく通らない。七分三分でメキシコの攻勢が続き、4万観衆も太鼓やラッパを持ち出して「メヒコ、メヒコ、ドンドンドン」と手拍子の大声援。しかし、日本は数少ないチャンスをうまくモノにした。

まず22分、杉山が左から中央で待ちかまえる釜本へすばらしいパスを送った。釜本、これを胸で受け止め、前へ落とし、メキシコバックスの動きを冷静に見定めてゴール右へ蹴り込んだ。こぶしを振りながら二度、三度と宙へ飛び上がる釜本得意のポーズ。さらに35分、このコンビがまたやった。杉山が左コーナーへ快走、中央の釜本へ、釜本こんどは左スミへ決めた。

後半の45分間は、まるで日本の守備練習。リードされたメキシコは攻めに攻めた。後半開始早々、メキシコはペナルティーキックのチャンスをつかみ、1点は返されたかと覚悟した。ところがペレダのキックは弱く、横山右へ飛んでがっちり押さえた。そのあとは釜本ひとりを残して全員ゴール前に集まっての防御が続いた。メキシコの放ったシュートは日本の10倍以上の感じ。しかしわずかのところでいずれもついに決まらず、日本は前半の2点をとうとう守り切った。

(1968年10月24日)
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