八幡製鉄(資本金1273億6000万円)の稲山嘉寛社長は、17日午前9時45分から東京・八重洲口の本社で記者会見を行い、八幡製鉄と富士製鉄(永野重雄社長、資本金1020億円)の合併について「両社が合併すれば、国際競争力強化、設備投資の合理化など多くの点で利益が期待できるので、できるだけ早い時期に合併できるよう努力する。世論がこれを受け入れてくれるかどうかを見きわめた上で、年内にも関係方面に申請したい」と述べた。富士製鉄側も基本的には賛成している。
戦後最大の合併が急速に具体化に動き出したわけで、これにより鉄鋼業界だけでなく、わが国の産業界の再編成機運を大きく盛り上げることいなった。また両社が合併すれば、その粗鋼生産量は合計2200万トンを超え、米国のUS・スチールに次ぐ世界第2位の鉄鋼会社が生まれることになり、国際的にも大きな話題を呼ぶことになろう。
ただ、両社が一つになるとわが国の鉄鋼業界での市場占有率は粗鋼生産で約35%にも達することから、「独占価格」が形成されると心配する需要家もあり、公正取引委員会がこれをどう判断するか注目されている。
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