|
|
女子バレー
日本、敗れて銀 ソ連の強打に手が出ず |
全勝同士、宿命の対決として注目された日本―ソ連の女子バレーは、ワザの日本が力のソ連に終始押され、3-1で敗れ、ソ連は東京大会の雪辱を果たした。
◇
午後8時ちょっと前だった。生沼の放ったスパイクは、ソ連コートのエンドラインを割って遠くころがっていった。この瞬間、コートの中にワッとソ連人が飛び出し、胴上げが始まった。狂喜する選手たちを、敗れた日本の12人はコートのはしに整列してぼう然とながめた。
中央にソ連、右側に日本、左側に3位ポーランド。表彰台にのぼる高山の足が、いかにも重たげだった。後ろに並ぶ11人は、まるで彫像のように身動きしなかった。約20分間の試練だった。ソ連国歌が鳴り、3本の国旗が揚がる間も、高山の視線は斜め下方の一点にこらされたままだった。左手のこぶしを、何度も堅くにぎり直していた。
退場行進の時、場内のあちこちから日の丸がふられた。「よくやったぞ」と声が飛んだ。が、だれも手を振らなかった。みんな客席の視線を避けるようにうつむいて退場した。首にかけた銀メダルが、いかにも重たげだった。
※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Netscape7.0以上、Firefox 1.0以上、Macintosh Safari 1.0以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。