紛争が長引く東京大学で、2日夜8時半すぎ、ヘルメットの学生ら約250人が安田講堂をまたバリケードで封鎖し、講堂内にたてこもった。「大衆団交と処分の白紙撤回」を求め続ける東大全学共闘会議(反代々木系)を中心とする学生たちだが、これで東大の本部事務はまたも機能を失いかけた。6月28日の、大河内総長出席による「東大集会」で、収拾への道が開けかかった紛争も、再び悪化した。
安田講堂再突入の動きは、この日昼ごろから表立った。夜8時半ごろになると、講堂内で集会を開いていた学生たちが突然、講堂内の大学事務局にはいってきた。再突入のうわさに、警戒のため泊まり込んでいた約50人の事務職員に、学生たちは「封鎖しますから私物をまとめて出てください」と叫んだ。学生たちは事務室から机、イスを持ち出し、講堂のすべての入口にバリケードを築き、一階の窓をくぎ付けにしたりした。
安田講堂は6月15日にも一部学生により占拠され、このときは17日未明の警官隊導入を招く結果になった。この講堂内には経理、庶務、人事などの課があるが、講堂外にある施設部など学内各所に分散移転する。
機動隊、安田講堂を制圧 学生374人逮捕
警視庁機動隊は19日午後5時45分、反代々木系学生が最後までたてこもっていた安田講堂の封鎖を実力で解除した。占拠学生の抵抗は激しく、各階に通ずる狭い階段には、ロッカー、机、イスなどで厚いバリケードを築き、投石、火炎ビン、竹ヤリなどで警官隊に立ち向かった。機動隊は投石よけの即製渡り廊下を講堂付近につくり、講堂内でもガス弾を多数発射、ロープや電気ドリル、切断機を使ってバリケードを次々に撤去した。同講堂の封鎖解除は昨年7月2日の再封鎖以来、半年あまりぶりである。
警視庁の調べでは、19日、安田講堂内で逮捕された学生は374人(うち女子13人)で、東大構内での逮捕者は計631人に達した。
東大紛争グラフィティ
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