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1972年ミュンヘン大会


水泳
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競泳男子マーク・スピッツ選手、金メダル一人で7個獲得


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競泳男子100、200メートルの自由形、バタフライと3種目のリレーで計7個の金メダルを獲得したマーク・スピッツ選手

競泳7種目の世界記録をひっさげてミュンヘン入りし、「金メダル7個」を豪語したマーク・スピッツ(米)は、3日の100メートル自由形でも51秒2という驚異的な世界新記録をマークして優勝し、6個目の金メダルを奪った。これまで水泳の金メダル最多奪取記録は、東京大会でのショランダー(米)の4個。

100メートル自由形のスピッツは予選タイム3位のためセンターコースをハイデンライヒ(米)に譲って3コース。前半からすごいスピードレースとなったが、スピッツは頭一つリードして25メートルを過ぎた。まっすぐに水面に伸びた183センチ、73キロのからだが水をたたくムチを思わせた。上下動のない一直線の滑り。スクリューでも付けているかのように加速してゴールへ。

「金7個」を豪語するスピッツに、いろいろな選手が各種目で挑戦するが、いまだにくずれない。フレ(ソ連)は「今日こそおれかと思ったが、やっぱりダメだった」と話したという。しかしスピッツはこの夜の100メートル自由形をもっとも警戒していた。距離が短く、スタート、ターン、ゴールタッチなど、どの一つでも誤りは許されない。もしスピッツが金メダルを落とすとすれば、この100メートル自由形しか考えられない、とみられていた。

競技のあとスピッツは、「今日はいつになく緊張したが、あすはまたリラックスしてやる」と、超人アベベに似た風ぼうに不敵な笑みをみせた。

     ◇

水泳最終日の4日は「アメリカ・デー」−−スピッツが公約通り7個目の金メダルを手にしたうえ、決勝4種目はすべてアメリカ勢が世界新記録で優勝した。この夜の水泳会場には8本の星条旗があがり、「米国国歌」の演奏ずくめだった。最終レースの400メートルメドレーリレーは米チームが圧勝し、スピッツの7個目の金メダル獲得レースとなり、大会のフィナーレを飾った。

この結果、男女競泳29種目中、アメリカが金メダル18(男10、女8)、銀メダル13、銅メダル12の計43個のメダルを集め、うち世界新12を記録し、水泳王国の貫禄を示した。

(1972年9月3日、4日)
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