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1976年モントリオール大会


体操
体操

14歳コマネチ、10点満点を連発 ルーマニアの妖精


写真
他の選手を圧倒するコマネチ。種目別平均台で10点満点をマークした

女子体操で今大会、人気独占のナディア・コマネチ(ルーマニア)が、またも2種目に10点満点をマークした。

華やかな女子体操の自由演技がフロアいっぱいに繰り広げられた。超満員のファンは、コマネチの演技に集中した。「精密機械のような」やせっぽちの14歳は、平均台と段違い平行棒でまたも満点。前日の段違い平行棒規定と合わせると、なんと2日間に三つも10点を獲得する快記録だ。個人総合優勝をかけた自由演技は21日に行われるが、彼女が金メダルを手中にするのはほぼ確実だ。

体操女子団体はソ連の7連勝に終わったが、そのソ連の顔色を失わせたのは、初日に続いて「ルーマニアの妖精」コマネチだった。赤いユニホームのいソ連、白いルーマニア。色の対照が示すように、両チームは好敵手同士だった。その差は、ソ連が全般的に選手に厚みがあり、安定した演技を示したのに対し、ルーマニアはコマネチ一人が群を抜いていたことだった。

しかし、コマネチはソ連の層の厚みをはね返すようなすばらしい演技を見せた。1回目は平均台。まるで地上にいるように連続宙返り。脚はピタリと狭い台の上に舞い戻る。そのたび場内は「オー」という歓声。拍手のうず。着地を終えてほとんど微動もしなかった。10点満点の表示が出る。

平行棒でも「高棒飛び出し半ひねり、抱え込み後方1回宙返り」の大技を目にもとまらぬ速さで決めて「10点満点」をマーク。場内は歓声を通り越し、あらしのようにどよめいた。だれもが女子体操の「新しいスター」の誕生を祝った。
コマネチ フォトギャラリー

(1976年7月19日)
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