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日本男子、ウルトラ逆転「金」 逆境で王者の意地


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男子体操団体で金メダルを取った日本選手たち。銀メダルのソ連選手と握手する(上)鉄棒では、塚原光男選手が「新月面宙返り」を決めて会場を沸かせ、個人総合で3位、種目別鉄棒で優勝した(下)

男子体操は五輪史上に残る大逆転−−。日本とソ連は自由演技で超ウルトラCを連発しての大接戦。規定で0.50引き離されていた日本は、不得手といわれたあん馬でソ連を上回り、続く跳馬で逆転。残る平行棒と鉄棒でもむらなく得点、結局0.40差のきわどい連続記録の更新だった。

日本の見事な逆転優勝だった。日本にとっては苦しみの連続。エース笠松の盲腸炎による欠場は、優勝を争う日ソ両チームに微妙な影響を与えた。

規定でソ連に0.50の差をつけられたのも、そのせいかもしれない。しかも藤本までが負傷し欠場。このため、日本の5選手全員の得点がそのままチームの得点になる、という一つのミスも許されない立場にあった。

しかし、鍛え抜いたという自信か、それともこれまで4連勝を遂げた誇りからか、日本の選手たちは逆境にも強かった。自由演技では、じりじりと追い上げ、4種目の跳馬で塚原が9.80の高得点をあげるなど、ついに首位を奪った。あとは平行棒、鉄棒と着実にこなし、最終的にはソ連に0.40の差をつけ、輝かしい団体5連勝を成し遂げた。

(1976年7月20日)
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