
2日間にわたる証人喚問で、ロッキード事件の真相に迫る衆院予算委員会(荒船清十郎委員長)の事実審査が、16日朝から始まった。米上院多国籍企業小委員会で問題が明るみに出たのをうけて、わが国の国会が国政調査権を用いてとりかかった究明作業のスタートである。
この日は国際興業社主小佐野賢治、全日空社長若狭得治、同副社長渡辺尚次の3証人が出頭、午前中は小佐野氏が証言台に立った。
証言席についた小佐野氏に、まず荒船委員長が氏名、生年月日、住所、職業の形式的要件をただした後、全日空との関係、全日空とトライスター選定とのかかわりを聞いた。小佐野氏は「機種選定に何ら発言したことはない。同社の選定委の存在すら知らなかった」と答えた。
証言の中で小佐野氏は、1.コーチャン氏と会いトライスター売り込みの働きかけはあったが、聞き流した、2.これを政、官界関係者に伝え、全日空の機種選定に影響力を行使したことは絶対にない、3.児玉誉士夫氏とは付き合いがあるが、この問題で話したことも金銭の授受もない、などと事件をめぐる疑惑をきっぱり否定し、米側証言と重大な食い違いを浮かび上がらせた。
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小佐野氏は証人喚問中、各議員からの質問を次々と否定、「記憶にございません」との言葉を連発した。この一言が当時の流行語にもなった。
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