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1980年のニュース

横浜、初優勝に輝く 健闘の早実にも拍手 全国高校野球


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「胸張って」 深紅の大優勝旗をしっかり握った横浜の愛甲主将。手前が横浜チーム、向こうは準優勝の早稲田実チーム

初の決勝進出でつかんだ初の栄冠。浜っ子15人の顔が輝く−。第62回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社・日本高野連主催)は8月22日、神奈川代表・横浜が東東京代表・早稲田実を6−4で破って初優勝をとげ、午後3時過ぎから閉会式が行われた。マンモス球場を圧する拍手と歓声のなかで、横浜・愛甲猛主将に大会会長の渡辺誠毅・朝日新聞社社長から深紅の大優勝旗が手渡された。史上最高の3270校が参加、49代表校阪神甲子園球場で競いあった若者の夏は、今年も数々の球趣を球史にしるし、その幕を閉じた。

◆決勝 午後0時30分開始 同2時54分終了

早稲田実(東東京)100 210 000 4

横   浜(神奈川)212 001 00× 6

閉会式。バックネットに向かって右側に初の覇者となった横浜、左側に最後まで食いさがった早稲田実の15人がならび、4万7千人大観衆が見守る。牧野直隆審判委員長が「力一杯の真剣なプレーがことしも大会を盛り上げた」と講評した。

「勇士は還りぬ」の演奏のなかで、大優勝旗の授受。9年ぶりに神奈川へ大旗を持ち帰る愛甲主将の顔に、白い歯がこぼれた。渡辺会長から受け取った大旗を高くかかげる。

次いで早稲田実の栗林友一主将に準優勝盾がおくられる。55年ぶりという決勝進出、1年生荒木大輔投手の活躍で「あわや」と思わせた底力はファンをうならせた。横浜をしのぐ拍手が銀屋根にこだました。

優勝、準優勝メダルの授与。渡辺会長が一人ひとりの選手の首にメダルをかけ「横浜の諸君、母校の名誉と郷土の期待をになった戦いぶりはあっぱれでした。早稲田実業の活躍も今大会の歴史を飾るものでした」と、両チームの健闘をたたえた。

15日間、スコアボードにはためいた大会旗と日の丸が両チームの選手によって降ろされた。横浜を先頭に場内一周。一塁ベースから右翼、中堅、左翼へ。「栄冠は君に輝く」の大会歌とともにすっかりおなじみになったスタンドの手拍子が、若者の行進に花を添えた。関西吹奏楽連盟、関西合唱連盟300人の「蛍の光」が、はや秋色の甲子園の空に消えた。

(1980年8月23日)
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