オーストラリアから友好親善の使節として東京、名古屋、鹿児島の動物園に贈られるコアラ6匹が25日午前6時すぎ、カンタス航空機で成田空港に到着した。いずれもオスで、1歳〜4歳の、人間でいえば少年期。米国以外にはオーストラリアの外に出たことがない珍獣の初来日だ。来月20日、3動物園で同時公開される。
6匹のうち4匹はオーストラリア・ニューサウスウェールズ州のタロンガ動物園から。耳には色別の標識、オリの木箱にも同色の足形がついている。この色が仮の名前で、オレンジ(1歳)、ブラック(2歳)が東京都立多摩動物公園へ。シルバー(2歳)、グリーン(4歳)が名古屋市立東山動物園へ贈られる。残り2匹が鹿児島市立平川動物公園行きで、これはクインズランド州のローンパイン保護区から。クルーザー(3歳)、スプリンター(2歳)と、こちらは色とは無関係の仮の名前がつけられている。
成田まで11時間以上の旅だったが、ブラック、オレンジ両君の獣医ギャレイ・ラドクリフさんは「機内ではあまり眠れなかったようだが、あらかじめ送られていた東京産のユーカリをよく食べていた」。
引き渡し式は、同機下の駐機場で行われた。外務省の北川石松政務次官のほか、オーストラリアまで出迎えに行き、コアラに随行する形で帰ってきた3都市の幹部が出席。各空港からパトカーの先導、獣医の付き添いというVIPなみの待遇で、各動物園に着いたコアラは日・豪両国旗が打ち振られるなか、各都市あげての歓迎行事を受けた。
多摩動物公園には午前10時31分に到着。歓迎アーチの下、4000人もの遠足の小学生らが日・豪両国旗を振って出迎えた。売店や地元商店街では、早くもぬいぐるみや人形、コアラまんじゅうなどが飛ぶように売れた。
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