ロサンゼルスのシュライン・オーディトリアムで4月11日行われた第60回米国アカデミー賞授賞式で、ベルナルド・ベルトルッチ監督の「ラストエンペラー」が監督賞など7部門で受賞。音楽を担当した坂本龍一さんが日本人では初のオリジナル作曲賞を獲得した。
「ラストエンペラー」の作曲は、坂本さんとデビッド・バーン、スー・ソンの3氏が担当。西洋と中国の雰囲気が入りまじり、近代と現代の時代色を併せ持った曲として、すでに今年のゴールデン・グローブ賞の最優秀作曲賞を受賞している。
坂本さんは東京芸大作曲科、同大学院音響研究科卒。1978年、キーボード奏者として「イエロー・マジック・オーケストラ」(YMO)の結成に参加、シンセサイザーを駆使した電子音楽「テクノ・ポップ」が注目を集めた。
クラシック畑の出身だが、ロック、ジャズ、現代音楽と関心の領域は広く、82年には自ら主演した大島渚監督の日英合作映画「戦場のメリークリスマス」の音楽も担当した。今回も、甘粕正彦・元憲兵大尉の役で出演しており、音楽の世界だけにとどまらない幅広い活動で、日本の若者文化の旗手の1人となっている。
「ラストエンペラー」は中国・清朝最後の皇帝で、のちに旧満州国皇帝にもなった溥儀(ふぎ)の生涯を描いた英国・イタリア・中国の合作映画。日本公開版では、溥儀が中国の戦犯収容所で見せられるニュースフィルムの一部がカットされている、と問題になった。
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